フラッシュポイントロゴ

 Ruby's Flashpoint 

  映画鑑賞 


top映画鑑賞 > 洋画・た行

     洋 画 ・ た行
  《 STORY 》
トム(アラン・ドロン)はフィリップ(モーリス・ロネ)の父からイタリアで遊び呆けている息子をアメリカへ連れ戻してほしいと頼まれる。しかしフィリップに戻る意思はなく、恋人のマルジュ(マリー・ラフォレ)と遊び続け、金のないトムを小馬鹿にする。屈辱に耐えかねたトムはフィリップを亡き者にし、彼になりすます計画を立てる。
鑑賞日:1981年10月 1日
映画館:サンシャインシティ内の特設会場のようなところ

アニメ映画しか見たことがなかった中学生の初めての洋画鑑賞。字幕を読みながら映画を見る事が出来るのか、不安な思いで見に行った記憶があります。

【当時の鑑賞日記】

なんかとてもかわいそうだったな。トム・リプレーがさ。

字幕だった。オレンジ色だったので明るいところはよく読み取れなかった。でも最後がかわいそうだったな。いっぱいに太陽の光を受け、店の人の声に笑ってこたえる。これからなにがあるのか知らないで笑顔で。太陽は皮肉のようにきれいに光をいっぱいだし、空と海も仲間で、空はたかく、海は青々。笑っているトム・リプレー

ラストシーンや船上でのひどい火傷など、印象的なシーンはいろいろありますが、マルジュの手を取り見つめるアラン・ドロンの瞳は忘れられないくらいにかっこいいです! 当時中学生だった私。当時の美男子の代名詞でもあったアラン・ドロンの映画をそれなりに堪能したようです。

  《 2回目の鑑賞 》
鑑賞日:1986年 7月24日
映画館:文芸坐ル・ピリエ

文芸坐ニュース文芸坐ニュース
『さらば友よ』と二本立てでした。

【当時の鑑賞日記】

『さらば友よ』の後に見たからドロンの初々しいことったらなかったね。

この役のドロンってほんと鈍臭くって嫌われるのがわかるような気がするね。ヨットのスクリューに巻き付いてたのはフィリップの執念の現れだと思うよ。海の上の殺人だから誰も見ていないと思ったけど、ヨットが見ていたんだね。

最後のセリフ「最高だ」ってセリフがなんかかわいそうで・・。トム・リプレイにとっての『太陽』はお金だったのかも知れない・・。それからトムが第二の殺人をするときの凶器が大黒様の置物だったような気がする。

  《 STORY 》
ジャンポール(アラン・ドロン)とマリアンヌ(ロミー・シュナイダー)はバカンスを満喫していた。そこへ車で旅行中のマリアンヌの元恋人ハリー(モーリス・ロネ)が娘ペネロープ(ジェーン・バーキン)を連れてやってくる。マリアンヌはジャンポールを愛しているものの、ハリーとの仲を疑わせるような仕草をジャンポールに見せつける。マリアンヌに未練があったハリーもその気になって行く。気持ちをもてあそばれたジャンポールは、父を疎ましく思っているペネロープと急接近する。ハリーはジャンポールと娘の仲に気付き泥酔した夜、プールで水死体となっていた。
鑑賞日:2017年 7月 4日
映画館:bunkamuraル・シネマ

私は本作を『太陽はひとりぼっち』と勘違いして見に行きました。

長い恋愛感情の行き来を映し出した後に殺人が起こります。マリアンヌの恋の駆け引きが大きな事件を引き起こしてしまいます。なんと罪作りなんでしょう! 焼け木杭に火がついてしまう様子をゆっくりと、そして美しく描くところがなんともフランスらしいですね。

アラン・ドロンに二度殺されてしまうモーリス・ロネは気の毒ですねぇ。それにしても、演技らしい演技をしていないジェーン・バーキンはアイドル的な扱われ方ですが、とてもかわいいです。

  《 STORY 》
恋人と別れたヴィットリア(モニカ・ヴィッティ)は証券会社に勤めるピエロ(アラン・ドロン)と出会う。ピエロと新たな恋が始まるが…。
鑑賞日:2024年 9月29日
映画館:キネマ旬報シアター

小学生の時から見たいと思っていた本作、ウン十年経ち、アラン・ドロン追悼上映で初めて見ることができました。

ミケランジェロ・アントニオーニ監督映画。はっきり言って、全く内容がわかりませんでした。理由なく男と別れるヴィットリアはピエロを誘うも煮え切らない態度。何かに怯えているようにも、うつ状態にも見えます。核戦争への恐怖が隠れているのか、株の暴落による経済面の心配をしているのか…。何が(誰が)太陽だったのかも私にはわからず仕舞い。フランス映画っぽいと言われればそれまでですが。

小学生の頃『太陽がいっぱい』のシングルレコードを持っていました。そのレコードのB面が本作のテーマ曲でした。美しい戦慄の『太陽がいっぱい』とは対照的に本作のテーマ曲はとてもポップ。『太陽がいっぱい』のテーマ曲と同じく強烈に印象に残る曲でした。レコードはインストロメンタルでしたが、映画では歌詞があり、女性のシンガーがポップに歌っていました。

誰がために鐘は鳴る
for whom the bell tolls
  《 STORY 》
スペイン内乱の中、三日以内に鉄橋を爆破する命を受けたロバート(ゲイリー・クーパー)はその地域のジプシーの頭パブロに協力を要請する。ジプシーにかくまわれていたマリア(イングリッド・バーグマン)はロバートに恋心を抱く。鉄橋爆破後、安全地帯へは敵の砲撃をぬって馬で駆け抜けるしかなかった。
鑑賞日:1983年 1月 4日
映画館:文芸座 ル・ピリエ

誰がために鐘は鳴るのパンフレットヘミングウェイ原作の同名小説の映画化。

 【当時の鑑賞日記】

よかったですねー。泣きました。どうしてこの題なのかなって思ったけど、この題だからよいのね。映画を見て泣いたのは『アルプスの少女ハイジ』以来です。

ワタクシ、人生で二度、女性を見て一目惚れをしたことがあります。初めての一目惚れがイングリッド・バーグマン。それこそがこの作品です。(もう一人はジェリー・ホール)

とにかくバーグマンがかわいい! 綺麗とかわいいが同居する数少ない女優です。鼻が邪魔だと言うバーグマン、抱きしめられずにはいられません! かっこよかったのはパブロの妻ピラーを演じたカティナ・パクシノウ。『若者のすべて』でも愛情深い女(ロッコの母親役)を演じています。

バーグマンは本作に出演したかったにもかかわらず、他の女優(バレリーナ?)に決まってしまい、失意の中『カサブランカ』に出演したと何かの雑誌で読んだ記憶があります。その女優さんが山岳地帯で足を負傷し、撮影不可になったのを聞きつけ、『カサブランカ』の撮影を終えたバーグマンが髪を短く切って現れたとか。当時のハリウッドでは自らを売り込み、役を勝ち取るのが日常茶飯事だったのか、その手の話をよく聞きます。

本作品は『カサブランカ』との2本立てで見ました。

誰がために鐘は鳴る
for whom the bell tolls
  《 2回目の鑑賞 》
鑑賞日:1986年 8月12日
映画館:三越ロイヤルシアター

チラシ チラシ チラシ

 【当時の鑑賞日記】

泣いてしまいました。えーん。

きっとマリアは死ぬまで結婚しないと思う。なんとなくそう思う。『ガス燈』の時の主人公はきっと新しい人を見つけて幸せになると思うんだけど、マリアはそんな気がしないんだよね。

バーグマンがすんごく可愛かった。

  《 STORY 》
1793年。4年前に始まった革命でフランスは未だ混乱の中にあった。ロベスピエール(ヴォイチェフ・プショニャック)は反革命を支持する者を次々とギロチンにかけていた。かつて共に革命を勝ち取ったダントン(ジェラール・ドパルデュー)は市民の代弁者となっていた。ダントンは市民の声に耳を傾けるどころか敵を一掃することばかりに捕らわれるロベスピエールを批判し始める。翌年、ロベスピエールとダントンの決別は決定的なものとなる。
鑑賞日:1984年 3月28日
映画館:岩波ホール

『ベルサイユのばら』が好きでフランス革命をちょっぴり知ってる当時の私。本作を熱く語っています。

ダントンのパンフレットダントンのフライヤーダントンのフライヤー

 【当時の鑑賞日記】

フランス革命の話なのだけど、なんかロベス・ピエールってどこか間違っているような気がする。革命を起こすまではいいのだけど、革命を起こしてからのロベスピエールの政治(恐怖政治のこと)は間違ってると思う。ダントンの目指す革命が本当の革命だと思う。革命は代表の人がやるのではなく、市民みんながやるものだと思う。

ダントン役のジェラール・ドパルデューさんの顔ってどこかで見たような気がするんだけど思い出せない。

映画の中で大勢の人の前で呼びかけるときに「シトワイヤン!」って言っていたのがとても印象深かった。サン・ジェストがロベス・ピエールの前にちょろちょろしてるのか可愛かった。あ、それから、この頃の男の人って勇ましいけど恐ろしいなって思った。

白っぽい場面があって字幕が読みづらかった。

この作品で初めてデュパデューを見たと思います。その印象は強烈で、しばらくの間デュパデューとダントンがイコールでした。

地下室のメロディ
Melodie en Sous-sol
  《 STORY 》
老ギャングのシャルル(ジャン・ギャバン)は若いチンピラ、フランシス(アラン・ドロン)を誘いカジノの売上を強奪する計画を立てる。うまく大金を手に入れたが、警察が近づいてくる。
鑑賞日:1986年 7月21日
映画館:文芸坐ル・ピリエ

文芸坐ニュース文芸坐ニュース
『冒険者たち』と二本立てでした。

 【当時の鑑賞日記】

久々にドロンを見ました。若いドロンはかっこいい。

見終わっての気持ちが『太陽がいっぱい』を見た時と同じ。なんていうか、切ないっていうか、悲しいっていうか、歯がゆいというか。せっかくいいとこまでいったのに、ドロンがまだ若すぎたというか・・。プール一面に浮いたお札がほんと水の泡って感じ。

強盗する時ドロンが正装してたのがイカしてたね。この役でドロンはかなり体力がいっただろうなって思ったね。

それから『モロッコ』を見た時にも思ったんだけど、どうして壁にこすってマッチに火がつくんだろう?

なかなかステキな作品だった。

テーマ曲が印象的な本作。若いドロンのさりげないアクションがかっこいい。警察のバッグについての会話に焦り、隠した場所が悪かった。ここにフランシスの若さを感じます。プールサイドで新聞を読むジャン・ギャバンの落胆が見えるようでした。

  《 STORY 》
アンリ・ヴェルデュ(チャールズ・チャップリン)は結婚詐欺で女性を殺しては金を奪う殺人魔だった。しかし、そんなヴェルデュも一度だけ女性を窮地から救う。やがて玉の輿に乗ったその女性に感謝されるも、ヴェルデュは警察に捕まってしまう。
鑑賞日:1986年10月8日
映画館:テアトル新宿

ラストチャップリンチラシラストチャップリンスケジュール当時、1986年11月6日にて日本ではチャップリンの映画を上映できないということでした。(その辺り、現在どうなっているのか私は知りません。テアトル新宿だけの問題だったのかな?)そのため、テアトル新宿ではチャップリンの映画が何本もかけられ、大変な盛況でした。

・・・・・・・・・・

 【当時の鑑賞日記】

「あれーっ、チャップリンがいないっ、チャップリンがいないっ」と思っていたら、あのおじさんがチャップリンでした。あー、びっくりした。

これも難しかったね。最後の方でチャップリンが「一人を殺したら罪悪人、数百人殺したら英雄」ってセルフがあった。ほんと哲学みたいでよくわからない。チャップリンを理解するには、まだまだ私は幼いね。

ヒトラーの映像をチラッと入れるあたり、平和を愛するチャップリンが自分の作品の中にヒトラーを閉じ込め、問題を風化させないように画策したのでしょう。

本作のチャップリンは非常に不気味で、嫌悪感すら持ったことを覚えています。

この作品は『モダンタイムス』『犬の生活』と3本立てで見ました。

  《 STORY 》
トメニア国のヒンケル総統(チャールズ・チャップリン)は近隣諸国を侵略し領地を拡大することだけを考え、世界征服さえも夢見ていた。ヒンケルは反対する者を許さず、国民の怒りは全てユダヤ人迫害の方向に向けさせていた。
理髪師の男(チャールズ・チャップリン)は兵役中にシュルツ司令官(レジナルド・ガードナー)を助けたことから感謝され、ユダヤ人でありながら難を逃れていた。
戦禍はますます混沌を増す。独裁者の男はますます横暴になっていくが、実は臆病は小心者でもあった。ヒンケル総統とそっくりな顔を持つ理髪師の男はシュルツと国外脱出を図る途中にヒンケル総統に間違われ、演説することになる。
鑑賞日:1986年10月14日
映画館:テアトル新宿

チャップリンの独裁者パンフレット当時、1986年11月6日にて日本ではチャップリンの映画を上映できないということでした。(その辺り、現在どうなっているのか私は知りません。テアトル新宿だけの問題だったのかな?)そのため、テアトル新宿ではチャップリンの映画が何本もかけられ、大変な盛況でした。

・・・・・・・・・・

 【当時の鑑賞日記】

最後の演説が感動的&哲学的だったね。

この映画で私はチャップリンなんてただの喜劇役者だと思ってたけどなんか偉い人に見えたね。うん。

本作は独裁者(ヒトラーとムッソリーニ)を痛烈に批判した作品で、平和を心から願い訴えるチャップリン。映画終盤の演説は映画の台詞ではありながら、チャップリンの心の声のようでもあります。彼の映画はいつも弱者を応援する作品ばかり。その最たるものが本作で、彼の最高傑作かもしれません。

独裁者の男が地球に見立てた風船を弄ぶ姿は独裁者を表現するには秀逸で、非常に不気味でもありました。

ハンナ(ポーレット・ゴダード)の美しさとミスタージェケル(モーリス・モスコヴィッチ)のかっこよさも印象的でした。

この作品は『サーカス』『チャップリンの兵隊さん』と3本立てで見ました。

  《 STORY 》
鑑賞日:1986年10月14日
映画館:テアトル新宿

ラストチャップリンチラシラストチャップリンスケジュール
当時、1986年11月6日にて日本ではチャップリンの映画を上映できないということでした。(その辺り、現在どうなっているのか私は知りません。テアトル新宿だけの問題だったのかな?)そのため、テアトル新宿ではチャップリンの映画が何本もかけられ、大変な盛況でした。

・・・・・・・・・・

 【当時の鑑賞日記】

はっきり言ってこれは笑えた。ヒット作だった!

一番感動したのは、自分がアメリカ人だと伝える時(これは無声映画だった)近くのレンガで自分の頭を叩き、出てきた”星”を散りばめて、その下にレンガでストライプをかくといったところ。国旗を表現したものだけど、すごくよくできてたね。うん。

自分が木の格好をするところなんかもほんと笑えた。おかしかった。


この作品は『サーカス』『チャップリンの独裁者』と3本立てで見ました。

 

追憶
the way we were
  《 STORY 》
学生時代のクラスメイトだったケイティ(バーブラ・ストライサンド)とハベル(ロバート・レッドフォード)は卒業後に急接近し、結婚する。しばらくは幸せな生活が続くが、政治運動を続けるケイティとハベルの間に意識の相違が生まれる。ケイティはハリウッドで仕事をするハベルの将来を考え、身を引く決意をする。
鑑賞日:1981年11月15日
映画館:テアトル池袋2

追憶のパンフレット
 バーブラ・ストライサンドが歌うテーマ曲が印象的な恋愛ドラマ。

 【当時の鑑賞日記】

そんなにおもしろくなかったけど、ロバート・レッドフォードにすごい魅力を感じた。

中学生だった当時、この作品の登場人物の心情をどれだけ理解できていたか疑問ではありますが、バーブラ・ストライサンドの横顔ははっきりと覚えています。

このテーマ曲も『スティング』同様に、FMで放送された曲をラジカセに録音して何度も繰り返し聴いていました。

本作品は『スティング』との2本立てで見ました。

  《 STORY 》
売れない俳優のマイケル・ドーシー(ダスティン・ホフマン)は役を得るために女装し、ドラマのヒロインのオーディションに望むとみごと採用される。マイケルは女性として瞬く間に人気者になっていく。しかし、ドラマで共演するジェリー・ニコルズ(ジェシカ・ラング)に恋心をよせるが、自分の正体をあかせないでいた。
鑑賞日:1983年 5月 7日
映画館:東劇

トッツィーのパンフレット

パンフレットによると、ダスティン・ホフマンが女装をするというコンセプトからスタートした映画だったようで、ホフマン自らが提案したようです。

 【当時の鑑賞日記】

おもしろかった。すっごく。

ダスティン・ホフマンが女装したドロシーさん、なかなかかわいいんだ!(略)
ホフマンの女の声と男の声を使い分けるところがなんともおかしかった。

子供をあやすダスティン・ホフマンの声色の変化を今でもはっきりと覚えています。