鑑賞日:1986年 9月27日 |
映画館:シネ ヴィヴァン六本木 |
5ヶ所の映画館で行われたイタリア映画祭。私はジャック・レモンとマルチェロ・マストロヤンニが主演の本作めがけて行っていました。
【当時の鑑賞日記】
なかなか面白かったね。ジャック・レモン、ちょっと年とってたけど、ちっとも変わってないの。ほんとステキ!
やっぱりこの人は寂しかったんだろうね。アメリカで結婚しないでイタリアでマリアさんと結婚したらよかったのかもしれない。アントニオさんがまたステキなんだよね。ロバートと対照的で夢を追う男って感じで、とってもステキなんだよね。すごくいい人だね。こういう人は絶対みんなに好かれるね。
ラストは絶対アントニオさんは生き返ったよ。『さらば友よ』のアラン・ドロンとチャールズ・ブロンソンのように、ほんとステキな友情だったね。映画が終わった時、拍手がありました。
それから・・。
私このシネ ヴィヴァン六本木って初めて入ったんだけど、100人しか入れないみたい。それで私は1時間前に行ったんだけど、106番でキャンセル待ちだったの。(見られてよかったんだけどね)そんで関係ないかもしれないけど、ジャック・レモンが映画の中で泊まったホテルの部屋が116だった。関係ないか。それからジャック・レモンがピアノ弾いてた。
突如ヒーローに祭り上げられ、心が奮い立つ男。しがないサラリーマンのはずがスポットライトが当たった瞬間にエネルギーが湧き上がる。庶民の底力を見せつけられます。誰もがヒーローになりうる、三谷幸喜が得意な分野のストーリーですね。
鑑賞日:1986年10月29日 |
映画館:テアトル新宿 |
当時、1986年11月6日にて日本ではチャップリンの映画を上映できないということでした。(その辺り、現在どうなっているのか私は知りません。テアトル新宿だけの問題だったのかな?)そのため、テアトル新宿ではチャップリンの映画が何本もかけられ、大変な盛況でした。
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【当時の鑑賞日記】
これはいい映画だった。面白かったし政治的なメッセージはなかった。昔、小学校の頃、NHKでこれを見たような気がする。
ボクシングのシーンやパーティのシーンなんか本当に面白かった。そして最後が感動的だったね。突然終わっちゃうけど。
この女がチャップリンを、あの人だとわかるきっかけとなる場面がいいね。手を触ってわかるなんて感動だ! この後二人はどうしただろう。コーヒーくらい飲んでほしいね。でも一緒には住めないだろうな。
この作品は『ニューヨークの王様』、 『ライムライト』と3本立てで見ました。
鑑賞日:2014年 8月 2日 |
映画館:ー |
マレフィセントの視点から見る『眠れる森の美女』。
本作はディズニーアニメ『眠れる森の美女』のストーリーと矛盾する点が多いのですが、新解釈として楽しめる作品に仕上がっていました。
愛情深いマレフィセントが唯一愛した男に裏切られてしまいます。もしも結ばれていたら、自分の子供を産んでいたら、こんなに大きな犠牲を払うことなく平和で豊かな国が早くから築かれていたでしょう。”女の恨みは怖い”というよりも、男があまりにも浅はかです。
子供の頃、我が家にはディズニーアニメの本が30冊あり、中でも『眠れる森の美女』はお気に入りの1冊でした。もっとも、幼かったので字を読むよりも絵を見ることの方が多かったのだけど。
『眠れる森の美女』の絵本では、眠りについたオーロラ姫の美しさと、怒りに震えるマレフィセントのバックにあった黄緑色の炎がとても印象的で、強烈に記憶に残っています。本作の、角を生やしたアンジェリーナ・ジョリーが黄緑色の炎をバックにする姿は、まさに子供の頃に見た絵本の実写でした。
アンジーの娘、ヴィヴィアンちゃんとの共演も話題になっていましたね。良くも悪くもアンジェリーナ・ジョリーの映画でした。
鑑賞日:2013年 9月20日 |
映画館:東京都写真美術館 |
この映画は、フランス人が監督したフランス映画であることと、出演者に横尾忠則、深作欣二、宮崎駿とビックネームが名を連ねていたことから興味を持ちました。本作を観る直前に『黒蜥蜴』を鑑賞していたので、ピックアップされた『黒蜥蜴』のシーンと解説に、監督の想いの深さをリアルタイムで見た思いでした。
本作は美輪明宏ファンである監督がご自分のために、また世界に美輪明宏を広めるために作ったように思います。日本の美輪明宏さんのファンがあの内容で満足するのかは私にはわかりません。異国に住むフランス人の監督とは違い、同じ日本に住む私たちにはファンならずとも多少の美輪情報は入ってくるので、新しい発見は特になかったです。
ですが、美輪さん以外に一つ発見。それは、戦前の日本で外国の文化といえばアメリカではなくヨーロッパで、シャンソンやタンゴなどがよく歌われたということです。当時、人々は貧しかったかもしれませんが、アメリカ一辺倒よりも面白い時代だったかもしれないですね。
鑑賞日:1986年10月8日 |
映画館:テアトル新宿 |
当時、1986年11月6日にて日本ではチャップリンの映画を上映できないということでした。(その辺り、現在どうなっているのか私は知りません。テアトル新宿だけの問題だったのかな?)そのため、テアトル新宿ではチャップリンの映画が何本もかけられ、大変な盛況でした。
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喜劇に見せかけた社会風刺であり、労働者讃歌でもある本作。1936年公開という時代を考えると大変な話題であり、問題作だったことでしょう。
【当時の鑑賞日記】
難しくてよくわかんなかったけど「希望は捨てないでがんばろう」みたいな意味だったと思う。
ジャック・レモンとはずいぶん違う。チャップリンは自分からすすんで喜劇にしてるから、見てて「しつこいなぁ」と思うような笑いの場面がよくあったもんね。
笑った顔のチャップリンは色っぽいね。
後半、突然歌い出すチャップリンに驚きますが、コミカルな動きといい、彼の真骨頂が凝縮されたシーンです。当時の鑑賞日記に「笑った顔のチャップリンは色っぽいね。」とは、表情をよく見ていたなと思います。
この作品は『チャップリンの殺人狂時代』、『犬の生活』と3本立てで見ました。
鑑賞日:1986年 7月 5日 |
映画館:三越ロイヤルシアター |
【当時の鑑賞日記】
ステキなストーリーだったけどいまいちインパクトが足りなかったな。なぜかって、映画を見終わってすぐ現実に帰っちゃったよ。ジャック・レモンの映画は3日間くらい放心状態だったけどね。
思ったことはこの時代(映画)の男の人はなんて男らしいんだろうってこと。婚約したはずの男の人なんてゲイリー・クーパーの後を追うマレーネ・デートリッヒさんを黙って見てたしね。このマレーネ・デートリッヒさんって細川俊之さんに顔が似てると思う。
しかしゲイリー・クーパーさんかっこえかった〜。私は『誰がために鐘は鳴る』のゲーリー・クーパーしか見たことないからびっくりしたよ。かっこよくて。背が高くて、手も足も長くて、ん〜、かっこよかった。
でもジャック・レモンの方が好き!
当時の鑑賞日記を読み返して驚いた! デートリッヒが細川俊之に似てるとな! ワタクシ、独特の感性でした。3年前に見た
本作はこの時の一度しか見ていませんが、ラストシーンのデートリッヒのハイヒールを捨てる格好良さははっきり覚えています。
画像は初封切り時のパンフレットの復刻版。銀座文化や三越ロイヤルシアターなどでは上映の度に、封切り当時のパンフレットを復刻販売してくれていました。