鑑賞日:1983年 1月 4日 |
映画館:文芸座 ル・ピリエ |
本作品は『誰がために鐘は鳴る』との2本立てで見ました。
【当時の鑑賞日記】
よく内容がわからなかったけど、やたらとしゃべる言葉がキザだったね。もう一度観てみたいな。
感動の『誰がために鐘は鳴る』の直後に見たせいか、当時の私には本作を深く理解出来なかったようです。ただただ記憶に残ったのはバーグマンの美しさ。『誰がために鐘は鳴る』のマリアに驚き、『カサブランカ』のイルザにノックアウトされました。
画像は公開当時の復刻版パンフレットです。冊子ではなく、三つ折りの紙です。鑑賞当日ではなく、2回目以降の鑑賞時に映画館で買ったと思います。
鑑賞日:1985年 3月30日 |
映画館:三越ロイヤルシアター |
当時私は受験生だったので、一番好きだった映画鑑賞を断ち勉強に励んでいました。なので当時の鑑賞日記は歓喜の雄叫びから始まります。
【当時の鑑賞日記】
映画見てきたよー えーん えーん 7ヶ月ぶりだよー
ほんとーはヴィスコンティを見て映画開きをしたかったんだけどバーグマンだから許す。
よかったですね〜。この主人公のこれからが見たいかんじ。なにもかも失って・・ってかんじだからね。
シャルル・ボワイエさんってステキです。バーグマンの演技が光ってました。
この作品はこの時一度きりしか見ていませんが、バーグマンの不安そうなオロオロした姿がはっきりと記憶に残っています。
画像は鑑賞時に購入した復刻版のパンフレットです。スバル座のもので、1947年6月3日の刻印があります。パンフレット内には手描きのレタリングがあったり、旧漢字などもバンバン出てきたりします。淀川長治さんも解説しています。(映画への愛情が溢れた文章です)写真も豊富で、美しいバーグマンと、悪人だけど上品なシャルル・ボワイエが見られます。広告がまた面白い。今はないダンスホールやデパートの広告が並びます。そして、スバル座次回上映作はグリア・ガースンとロナルド・コールマンの『心の旅路』です。
鑑賞日:1986年 6月10日 |
映画館:三越ロイヤルシアター |
ビリー・ワイルダー監督作品。コメディタッチですがちょっと重いお話です。
【当時の鑑賞日記】
んー、なんか後味悪かったな…。あまりにもブンブンさんがかわいそうで。
まぁ、ハリーさんの性格からすると、この人も後々ずっと自分がやったことに苦しむだろうけど。なんといってもサンディさんが一番悪い! いつの時代にもこういう人がいるのね。終わりの方でコンタクトを探すサンディのお尻を蹴っ飛ばすハリーさんがまたなんて言うか人柄が出てるというか。
とにかく、あまりにもブンブンさんがかわいそうだった。もう少しいい終わり方がなかっただろうか。できることなら始めの時みたいに、チームの花形選手に戻してあげたい。ブンブンさんがかわいそうだ。もう少し良い最後が良かった…。
お金目当てに戻ってくるサンディも、弁護士でありながらチャンスとばかりに金を巻き上げよう画策するウィリーも、ある意味人間臭いですが好きにはなれません。弱みを握られたハリーは被害者でありながら加害者でもあります。選手生命を絶たれたブンブンさんが気の毒です。
鑑賞日:1987年 2月25日 |
映画館:シアターアプル |
【当時の鑑賞日記】
いやーーー 久々の名作、ヒット作でしたねっっっっ! 2回も見てしまいました。
いやぁー、泣いてしまいましたよー、lastで! なんて言ったらいいのかなぁ…、ほんとステキでした!!
記憶を失う前のロナルド・コールドマンさんも、記憶喪失中のロナルド・コールドマンさん(んーと、前者がチャールズさんで後者がスミス)って同じく優しい人だね。うん、本当に優しい、いい人。子供が産まれた時のはしゃぎようったらかわいいの!
グリア・ガースンさんも綺麗だった。(マーガレットとポーラ)しかし頭がいいというか忍耐強いというか、私じゃあんなふうにできないなぁ。ほーんと、いい夫婦でいい作品だった。それから、なんとなくグリア・ガースンってメリル・ストリープに似てると思った。そんでロナルド・コールドマンはバート・ランカスターに似てると思った。んー、いい作品だった。ヒット作 ヒット作
これは非常に感動的な作品で、ラストの「スミシィ」というグリア・ガースンの声(セリフ)は今でも頭に残っている。ポーラにとってはこの名前の呼びかけは賭けだったはず。「ポーラ」という答えに涙腺崩壊してしまいました。