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 Ruby's Flashpoint 

  映画鑑賞 


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     邦 画 ・ アニメーション ・ か行
  《 STORY 》
巨大産業文明が崩壊してから1000年。サビとセラミック片に覆われた荒れた大地に、腐った海、かいと呼ばれる有毒のしょうを発する菌類の森が広がり、衰退した人間の生存を脅かしていた。
鑑賞日:1984年 4月 9日
映画館:丸の内東映パラス 

風の谷のナウシカ半券風の谷のナウシカパンフレット「高校生にもなってアニメの映画なんて嫌だよね?」
当時のクラスメイト Sちゃんが10枚綴りの招待券の束を持って言った。彼女の父親は今はなき某おもちゃメーカーに勤めていた。
「応援してほしいって言ってるんだけど」私たちは拒否するわけもなく、二つ返事でOK。当時の仲良しグループ7人で映画を見に行ったのでした。

同時上映は『名探偵ホームズ』でした。

 【当時の鑑賞日記】

見てて思ったことは、やっぱ地球ってゆーのは人間だけのものじゃないなってこと。人っていつも思いやりを持って動物に接してやらないといけない。動物は話しかけてくれないのだから。

あんな風な地球像(未来の)ってはじめてだね。でもあれがほんとの地球の未来かもしれない。コンピュータの街が未来だって思っていた(思わされていた)からけっこう新鮮でした。

当時 Sちゃんは「高校生にもなってアニメの映画なんて嫌だよね?」と言いましたが、なかなかの社会派アニメで、逆に小さなお子様では十分に理解できない内容だと思います。

全世界が一丸となって解決しなければならない問題が目の前にあるのに、自身の私利私欲で物事を判断する、まるで現代を表しているようです。

森の再生は可能だということはC.W.ニコルさんが実証しています。映画のような末期症状になる前に自然を大事にしたいですね。

・・・・・・・・・・

『アニメージュとジブリ展』を鑑賞して驚いたのが、『風の谷のナウシカ』はジブリの第一作目の映画ではなかったということ。この作品の大ヒットがきっかけでスタジオジブリが出来、記念すべき第一作目は『天空の城ラピュタ』なのだそうです。以下の写真は『アニメージュとジブリ展』で出品されていたものです。
アニメージュとジブリ展のナウシカアニメージュとジブリ展のナウシカアニメージュとジブリ展のナウシカ

  《 STORY 》
美しい飛行機を飛ばす事を夢見る堀越二郎は長い時間と労力をかけ飛行機を設計する。
鑑賞日:2013年 8月18日
映画館: ー 

風立ちぬ半券零戦を設計した実在の人物、堀越二郎さんの半生をファンタジックに描いた作品。いつもの楽し気なジブリ作品とは毛色の違うものでした。実写やドキュメンタリーでも作れる堀越二郎さんの半生をアニメで表現するというのは、宮崎駿さんの堀越さんへの強い思い(憧れ?)に他なりません。宮崎駿さんがご自身のために作られた映画なのではないかと思いました。

二郎の半生という時間の流れの間に夢が混在してきます。子供さんには難解だったようで、あちこちでぐずり出す子がいました。

主人公、堀越二郎さんはたいへん好感の持てる人物に描かれていましたが、抑揚のない話し方をするので、飛行機への情熱や菜穂子への愛情も、声から伝わる感情ではなく台詞を集めて頭で反芻しないとわかりにくいものでした。主人公の声は声優ではなく、クリエイターの庵野秀明さん。宮崎さんの後輩? お弟子さん? かつての仕事仲間ですね。

本作で素晴らしかったのは地震の描写。これは素晴らしい! アニメで表現できる地震の最高の出来じゃないかと思います。アニメ史上に残る表現と言ったら言いすぎでしょうか。このシーンだけでも見る価値はあります!

  《 STORY 》
地球の移民先の一つであったサイド3はジオン公国を名乗り地球連邦政府に独立を宣言、戦争をしかけてくる。モビルスーツガンダムに乗り込み応戦した民間人のアムロたちは、そのまま戦争に巻き込まれていく。
鑑賞日:1981年 3月15日
映画館:池袋松竹

機動戦士ガンダムパンフレット機動戦士ガンダムフライヤー 『機動戦士ガンダム』は友人に「見て!」と言われ、テレビシリーズを見たのが初めでした。毎日見ていたので本放送ではなく翌年の再放送だったと思います。
敵が地球に攻めてきて、その都度応戦していたそれまでのロボットアニメとはちょっと違うと子供心に感じていました。

左はパンフレットの表紙、右はフライヤーです。

 【当時の鑑賞日記】

よかった。とてもよかった。

ロボットものだけあって、ものっすごい迫力。映画はこうでなくっちゃ。歌もよかった。ハイジの次にいい。

結構絶賛していますね。本作はテレビシリーズを映画用に3つに分けた三部作の第1作目になります。ちなみに歌はやしきたかじんさんです。

テレビアニメの放送から数十年経っているにもかかわらず圧倒的な支持者を持つ本作品。正義と悪の戦いではなく戦争を描いていたことが画期的でした。当時はアニメブームで、アニメは子供のためのものという概念が覆されるような名作が多く作られていきました。

  《 STORY 》
戦争に巻き込まれたアムロたち民間人も軍人と一緒に戦わざるを得なくなる。戦争は簡単に人の命を奪ってゆく。そして戦況は増々厳しいものとなり、戦場は宇宙を舞台に益々広がって行く。
鑑賞日:1981年 7月19日
映画館:浅草松竹

ガンダム3部作の2作目。戦況が悪化してゆく様子を親しい人との別れを描きながら表現しています。

機動戦士ガンダムパンフレット機動戦士ガンダムフライヤー

 【当時の鑑賞日記】

あんまりよくなかった。哀戦士ってのは描かれていたと思うよ。でも『あしたのジョー2』を先に観たからあんましよく思えなかったな。

この映画を見てセイラがまた嫌になったね。カイをまた好きになった。

『ガンダムⅢ』に期待する

同日に『あしたのジョー2』も見ています。きっと頭の切り替えができなかったのでしょう。

本作のテーマソングは井上大輔さん(ブルーコメッツ!)が歌ってます。前作のやしきたかじんさんの語るような歌とはちょっと違い、とてもパワフルです。

当時の鑑賞日記を見てびっくり。私はカイがお気に入りだったようです。好きなキャラクターがいたなんて、すっかり忘れていました。セイラやシャアを差し置いてカイが好きだったなんて、あまのじゃくだよな〜。

  《 STORY 》
ホワイトベースは修理のために立ち寄った中立のコロニー、サイド6から宇宙へ飛び立つ。サイド6から離れると再び激しい戦闘が始まった。アムロは戦闘の最中、サイド6で出会った少女ララアを感じる。戦闘の中で、地球連邦軍にもジオン軍にもニュータイプが生まれていた。
鑑賞日:1982年 3月20日
映画館:浅草松竹

機動戦士ガンダムパンフレットガンダム3部作の最終作。戦闘中に、感覚的に理解し合える新人類がいる事をはっきりと認識します。

 【当時の鑑賞日記】

STORYは映画だからって変えていたわけではないのでそんなに感動しなかったが、敵の人物が良くわかった。

この物語が始まるきっかけ、一番悪いのはギレン。この人は根っからの悪人。どうして、お父さんはそんなに悪い人じゃなかったのに。きっと彼は父を見ていてこんな風になりたくないと思ったんだろうな。

やっとガンダムが終わった。

前作『機動戦士ガンダム ll 哀戦士編』の当時の感想でもそうですが、映画を楽しんで観ていたのかな? 当時はまだ戦況も人間ドラマも十分に理解できてなかったのかもしれません。面白い作品なのに。

  《 STORY 》
彗星が美しく見えた日から、田舎町に住む女子高生三葉と東京に住む男子高校生瀧は度々身体が入れ替わっていた。お互いの存在を認識すると、瀧は三葉に会うために居場所もわからぬままに田舎町をめざして電車に乗り込む。瀧は訪れた先で瀧は三葉と村の運命を知る。
鑑賞日:2016年11月16日
映画館: ー 

心と体が入れ替わり、時間を行き来するファンタジー。しかし、ファンタジーの一言で片付けられない深いメッセージがありました。

美しいグラフィックで現実世界の街並みがリアルに写し出されるのですが、時空を超える非現実的な話が繰り広げられます。時間軸が違う男女の身体が入れ替わることにより、2013年と2016年をタイムスリップします。出会えないはずの二人ですが、たとえ目に見えなくても会いたいと思う強い気持ちから会えてしまいます。時空を行き来する2人だったからこそ、歴史を変え、たくさんの命を救えたのでしょう。

この作品は、自然災害や不慮の事故などで命を失った方々へのレクイエムのように感じました。作品序盤、三葉の言葉で「来世は東京に住むイケメンの男子になりたい」という「来世」が妙に引っかかっていました。無念の死を遂げた方々の声だったのかもしれません。私は霊感がないので死者からのSOSを感じたことはありません。でも、縁もゆかりも無くても、名前すらわからなくても、確かに生きていた人々を忘れてはいけないというメッセージをこの作品から感じ取りました。

  《 STORY 》
星野鉄郎は機械の身体を手に入れる事が夢だった。しかし、機械の身体を無料でくれる星が終着駅の列車、999のパスは高価で高嶺の花だった。
ある日、鉄郎は機械伯爵に殺された亡母に生き写しの女性メーテルに会う。メーテルは一緒に旅をするという条件つきで鉄郎にパスを渡す。二人は999に乗り、宇宙へ旅立つ。
鑑賞日:1979年 8月18日
映画館: ? 

銀河鉄道999パンフレット銀河鉄道999フライヤー
子供の頃はSFアニメが全盛期の頃で、少なからず松本零士や石森章太郎の世界観に影響を受けていたと思います。

左は映画のパンフレットの表紙。右はフライヤーです。フライヤーには鉄郎がいます。

 【当時の鑑賞日記】

なかなか面白かったね。結果は意外だった。ハーロックがカッコよかった。

本作品は大人になった今見ても、よくできた作品だと思います。命の大切さ、儚さを伝え、限られた時間をどう生きるのかと問いかけているようです。

『銀河鉄道999』も『宇宙海賊キャプテンハーロック』もテレビの放送を見ていましたが、テレビアニメの世界で2作品がリンクすることはなかったと思います。

1981年に『さよなら銀河鉄道999』を、2022年に『わが青春のアルカディア』 を見ています。

  《 STORY 》
西暦2111年にワープ機関が完成すると人類は太陽系の惑星へと進出していく。人類の惑星への居住や航路整備には改造が必要で、クラッシャーと呼ばれる人々が請け負っていた。西暦2134年に銀河連邦設立。2160年代には人類文明は最盛期になる。
西暦2161年、惑星オーパス。一仕事を終えたジョウ達の元に飛び込みの仕事が入る。しかしそれは罠だった。ジョウ達はまんまと海賊たちに騙された上に海賊の汚名まで被ってしまう。汚名を晴らすべく、お尋ね者が多く住むラゴールへと向かう。
鑑賞日:1984年 4月 3日
映画館:世界傑作劇場 

クラッシャー・ジョウ

映画の内容は全く覚えていません。パンフレットを見ると、何やら楽しそうなストーリーです。しかも驚くことに、沢山のゲストデザイナーがキャラクターやメカのデザインをしています。吾妻ひでおさん、いしいひさいちさん等々のキャラクターがカメオ出演しています。因みに本作の監督兼キャラクターデザインは『機動戦士ガンダム』のキャラクターデザインで時の人だった安彦和良さんです。

 【当時の鑑賞日記】

この劇場、上野なんだけどさ…。見てる人のがらが悪いこと悪いこと。映画を見た気分にはなれなかったね。

(映画は)まあまあ面白かった。

後から知ったのですが、こちらは主に成人映画を上映する映画館だったようです。なぜアニメをかけていたのでしょう?

映画は覚えてないのですが映画館の内部を今でもはっきり覚えています。狭くこじんまりした場内に客は4〜5人で、女性は私ともう一人の二人だけ。その男は前の席の背もたれの上に足を投げ出して座るお行儀の悪さ。そしてふらふら歩き、女性の隣に座り、声をかけ、(女性は逃げる)を数回繰り返しました。かわいそうに、その女性は出ていってしまいました。子供だった私は本当にビビりました。

  《 STORY 》
闇の世界ドン・クラーイの国王ダークは地球を支配下に入れようとしていた。ダークの陰謀を阻止し、ドン・クラーイを明るい国に再建できるのは金の矛、銀の盾、そして選ばれし勇者の存在だった。皆が待ち望む選ばれし勇者は、なんと、しんのすけだったのだ。選ばれし勇者を待ち望んだドン・クラーイの住人マタに守られながら、金の矛と銀の盾を手にしたしんのすけは一人ダークと対決する。
鑑賞日:2008年 4月
映画館: ? 

しんちゃんパンフレット
自ら使命感をもって『勇者』になったわけではなく、偶然の重なりで『勇者』になってしまったしんちゃんの「なんとなく頑張る」成り行きと勇気の物語。

しんちゃんが戦う相手、闇の世界の国王ダーク(フルネームは、アセ・ダク・ダーク)は、非常に威圧的ではありますが、その強さは不透明です。野原ファミリーと初めて顔を合わせた時、自分の強さを空手の板割りで表現します。こういった抜け感がしんちゃんらしくて楽しいです!

映画ならではの演出が、しんちゃんが初めてマックと合ったときのシーン。迷い込んでみたいと思わせるほどにファンタジックで美しい夜景。マックのミュージカル風の歌もクールにキマっていて、テレビの『クレヨンしんちゃん』の世界では見られない妖しさと美しさでした。

  《 STORY 》
しんのすけたちは毎晩悪夢にうなされていた。春日部に引っ越してきたサキちゃんの家に秘密があるらしい。しんのすけは春日部防衛隊を率いて、みんなの安眠を取り戻すために立ち上がる。
鑑賞日:2016年 4月16日
映画館:TOHOシネマズ日劇

しんちゃんパンフレットみんなの夢の世界を操る夢の様なお話。小ネタ満載のしんちゃんワールドの中で親子の愛情を確認できるお話になっています。

しんちゃん舞台挨拶みんなの悪夢を食べてくれる救世主、バクが登場するかと思いきや、登場したのは大和田獏! なんと実名で登場し、声も担当されていました。

この日は初日舞台挨拶があり、野原家の声優の矢島晶子さん、ならはしみきさん、藤原啓治さん、こおろぎさとみさんの4人と、ゲスト声優の安田顕さん、大和田獏さんが登壇しました。右の写真は観客の撮影用のフォトセッション。司会の方が「ここからは撮影OKです。ぜひSNSで拡散してくださいね」とおっしゃっていました。