Ruby's Flashpoint　

井上真樹夫さんの声で「アルカディア号　発進！」に鳥肌が立ってしまいました。きっと私だけではなかったはずです。

懐かしいキャプテンハーロック。大好きだったハーロック。40年以上の時を経て、ハーロックの青春を見るとは思いませんでした。新文芸坐さん、ありがとう。

豊島区の企画の上映会。この日はエメラルダスの声を担当された田島礼子さんのインタビュー座談会がありました。またハーロックのコスプレをしているおじさんもいて、見る前からちょっと気分が上がりました。

映画が始まるまで、水木一郎さんの懐かしい歌（TVシリーズのエンディング）が流れていました。また、渋谷哲平さんの本作のテーマソングも！　ワクワクしながら上映を待ちました。

本作はハーロックの青春、知られざる過去を描いた作品です。TVシリーズにはなかった話です。ハーロックの右目負傷の真相や海賊旗に込められた思いなどが描かれています。

本作にはハーロックが唯一愛した女性、マーヤが登場します。
ハーロックは恋人マーヤを失う前と後では少し違います。マーヤと別れる前は私の知ってるハーロックではなく、男らしくもナイーブな青年でした。そして非常にセクシーで恋する男でした。ちょっと驚くくらい恋する男でした。

マーヤを失った後は私の知っているハーロック。お馴染みのハーロックになります。

マーヤを失ってもマーヤの手作りの海賊服に身を包み、マーヤの作ったドクロの旗を掲げたアルカディア号に乗り込むハーロック。二人は永遠に一緒です。

地球占領軍総司令官ゼーダに媚びない地球人のレジスタンスや自分の星を滅ぼされた人たちがハーロックを慕い、トチローから託された海賊船アルカディア号に乗り込みます。ミーメにもそんな経緯があったのだと初めて知りました。（その後トチローは哲郎の協力により、その魂をアルカディア号に移します。→『銀河鉄道999』）

ハーロック１世の声はなんと石原裕次郎さん！　力が入ってますね！　松本零士さんのリクエストかな？

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映画終了後、田島礼子さんが登場する前に井上真樹夫さんの声が流れました。2019年に亡くなった井上さんのコメントは、『劇場版 銀河鉄道９９９』40周年記念のために残していたもの。『銀河鉄道９９９』のための祝辞の中で、ハーロックを演じられてきた誇りと喜びを語っていました。役を非常に大事にしていたこと、愛していたことが伺えました。

田島礼子さんの登場に会場は湧きます。しかし田島さん、当時はとにかくお忙しかったようで、細かなことはあまり覚えていらっしゃらない様子。エメラルダスとトチローが恋人だったことも忘れておられました。ま、しょうがないかな。