鑑賞日:2015年 2月17日 |
映画館: ー |
ベタなコメディで、なおかつ自己啓発色の強い映画。人の幸せを考えること、苦しい時こそ笑うことなどを繰り返していました。
この作品は登場人物たちのストーリー展開を追う楽しさプラス、自己啓発としてより良く生きるヒントがちりばめられたものでした。主役のアニキは前向きで明るく、ボランティア精神も持ち合わせた大きな人物。実話なのでモデルになった方が存在します。アニキのようなタイプの人たちがみんなお金持ちになるかはわかりませんが、信頼の厚い人生を歩むでしょうね。
ロケ地のバリ島は花や民族衣装、海や空など、色がとってもきれいでした。現地の子供達の元気の良さが演技なのか素の状態なのかわかりませんが、生きるエネルギーを感じます。パワフルです。
画像はパンフレットの表紙です。眉がない(ドーランで塗りつぶした?)堤真一さんの顔、強烈ですね。ちょっとしか出てこない玉木宏さんの恋人役の菜々緒さんのスタイルの良さにも目が釘付けになりました。
鑑賞日:1983年 7月26日 |
映画館:新宿ロマン |
ロードショーですが『ユニコ魔法の島へ』との2本立てでした。
【当時の鑑賞日記】
実は…。40分ほど寝てしまったのです…。あんまりおもしろくなくなかったので…。
テレビドラマ『北の国から』の影響で、当時キタキツネ人気が高かったと思います。そんな中、キタキツネの生態に迫った本作が作られたのでしょう。ただ、当時の私にはあまり響かなかったようです。
音楽はゴダイゴが担当していました。
鑑賞日:2014年 1月 8日 |
映画館:日比谷シャンテ |
三谷幸喜監督の映画第6作目。早々に前売り券を購入していたにもかかわらず、忙しさに撲殺され、年明けの鑑賞になってしまいました。前年の11月の公開だったことを考えると、ロングランヒットで、たくさんの方々に支持されていることがわかります。
この作品は史実を三谷流に脚色したもの。いつものドタバタ喜劇とはちょっと違うドタバタが展開されます。私が一番好きな三谷作『ラヂオの時間』と通じるものがあり、自分が優位に立つための駆け引きに「人間って本質的に何も変わってないな」と思いました。
『素敵な金縛り』に落ち武者の幽霊役で出演していた更科六兵衛が本作では存命で、しかも「死んだらおしまい」と説得力あるんだかないんだかよくわからない発言をし、笑わせてくれました。
映画が素晴らしいのはもちろんですが、私はこのスティール写真に魅了されました。時代劇ですが、顔のアップの画像を並べたポップなデザイン。そして何より素晴らしいのは、衣装が切り取られた顔のアップだけで役者がそれぞれ性格や立場を表現しています。役者の演技力あってこそのデザイン。素晴らしいと思います。
鑑賞日:2017年 7月14日 |
映画館:ー |
江戸という時代背景の中で妖刀や宇宙線などが普通に出てくるSF映画。江戸の時代に現代の電化製品が普通に置いてあるし、キャラクターは何でもありのはじけっぷり。結末もSFで、まるっきりわからない。監督、福田雄一のエッセンスも加わった、くだらなすぎて(!?)面白い映画でした。
原作は少年ジャンプの漫画です。作品中にジャンプ関連のキャラクターを引用するのはわかるのですが、『ガンダム』や『ナウシカ』まで、ちょっと心配になってしまうほど他作品の引用が適材適所にあり、笑いを誘います。また、エリザベスをオバQと言ってくれることで、おばさんのワタクシ、スッキリします。
美男美女の俳優が多数出演する中、一番印象に残ったのが神楽を演じる橋本環奈さん。あんなに可愛い顔をしてるのに白目むいたり鼻をほじったり、見せ場の一つを担当しています。
鑑賞日:2018年10月 7日 |
映画館:ー |
前年大ヒットした『銀魂』の第二弾。本作は前作よりも感情の描写が深く、相変わらずのドタバタSFでありながら人間ドラマになっています。
イケメンの無駄遣いと言われる本作、他の作品では主役を張るような俳優陣が大勢出演しています。
終盤まで真撰組内の力関係と混乱を描いています。イケメンたちの男気ある行動の中、内気でナイーブなトッシー(土方十四郎)が異質でしかも面白いです。福田雄一監督のドラマ『アオイホノオ』主演から三の線も見せる柳楽優弥。硬派な真撰組副長とオタッキーなトッシーの二役を見事に演じてます。
本編上映前の主演三人の会話で、前作『銀魂』は日本アカデミー賞に全く引っかからなかったものの、別作品で菅田将暉が最優秀男優賞を受賞したことをイジっていて、笑ってしまいました。
鑑賞日:2013年 9月20日 |
映画館:東京都写真美術館 |
美輪明宏(当時の芸名は丸山明宏)のドキュメンタリー映画『美輪明宏ドキュメンタリー・黒蜥蜴を探して』に合わせて上映されていました。しかし2本立てではありません。
何の予備知識もないまま見に行きました。原作は江戸川乱歩、脚色は三島由紀夫ということでした。なるほど、作品は『人間椅子』を思わせる不気味さがありました。社会の常識とかけ離れた美意識をもつ人間も登場し、不気味さと怪しさが混在した独特の世界でした。三島由紀夫が人間剥製の役で唐突に出てくるのでビックリしましたが違和感がないから不思議です。
主役を演じる人は美輪明宏さん以外になく、美しさ、妖艶さ、そして無邪気さが素晴らしかったです。特に、無邪気な表情には驚きました。美輪さん自身が若いからこそできた表情なのかもしれません。
鑑賞日:1982年 4月29日 |
映画館:文芸座地下 |
『駅 STATION』と2本立で観ました。
話の内容はきれいさっぱり忘れていました。パンフレットによると、妻に去られ男手一つで2人の子供を育てている村上は、事件を追いながら、それぞれの家庭や自身の家族の幸せについて考えていく人間ドラマです。
【当時の鑑賞日記】
あんまりおもしろくなかった。だけど、話の進め方がなかなか面白かったよ。
市川崑監督作品に「話の進め方がなかなか面白かった」と言っています。話の内容は忘れていますが、画像が過去と現在が交差する見せ方だったような記憶が微かにあります。
鑑賞日:2016年 5月12日 |
映画館:早稲田松竹 |
「私は」という一人称で始まるこの作品は、生前の山口小夜子と交流のあった松本貴子監督が小夜子へのオマージュで作ったドキュメント映画。小夜子への視点がファンと同じ部分が多く感動的だったのと、ミステリアスな彼女のプライベートを覗くようなうしろめたさをも感じました。
本作は東京都現代美術館で開催された『山口小夜子未来を着る人』の準備風景とリンクし、小夜子の遺品を広げるところからはじまります。交流のあった方々へのインタビューや、資生堂のCM、ファッションショーの様子などから山口小夜子を追っていきます。小夜子の高校の同級生のインタビューにはドキリとしました。その口からは無邪気な中学・高校時代の姿が語られ、謎に包まれた私生活を覗き見してしまったような軽い罪悪感。しかし! 小夜子はミック・ジャガーが好きだったとわかり、ストーンズフリークの私はちょっとニンマリしてしまいました。
唯一『?』と思ったのが、モデルを使って山口小夜子を再現させる企画。小夜子とは動きもオーラも全く違うモデルに小夜子そっくりの格好をさせて、スティール撮影をしている様子が写し出されていました。スタッフは大喜びでしたが、映像の限りではその感動に共感できませんでした。
小夜子最後のショーの映像もありました。これがまた素晴らしい!(私は過去に一度だけランウェイの小夜子を見たことがありますが、その時とはまた違ったオーラがありました。)美しき憑依とでも言うのでしょうか? 神がかりのオーラと言ったら言い過ぎでしょうか? 数年前に「抜け目のない未亡人」というお芝居で大竹しのぶさんを始めて生で見た時にも同じ感覚に陥りましたが、小夜子のそれは映画での映像。実際にその姿をこの目で見られたらハンパない衝撃だったでしょう。
クールビューティ小夜子の、内に秘めた熱い想いを見た思い。映画のタイトル『氷の花火』とはまさに山口小夜子を言い当てた言葉だと思いました。