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  美術鑑賞 

     2005年・平成17年


ミュシャ展

鑑賞日:2005年 1/27〜3/27
会 場:東京都美術館

ミュシャは昔から好きな画家でした。21世紀に入り、本展でようやく本物が見られました。

ミュシャ展フライヤー ミュシャ展フライヤー ミュシャ展

アールヌーボーの代表的な画家でグラフィックデザイナー。華やかな作風から、日本でも女性を中心に大変人気があります。

ロートレックのポスターよりも、より細かく、よりコマーシャル的になり、その上美しい。立体感がない分、画面の隅々に花や商品名を入れ込み、賑やかにしています。習作も多く、細かな作業工程が見られました。

ミュシャは広告を広告だけで終わらせない、美術品としても完成度の高いポスターを作り続けています。優雅で美しい女性に目が止まるのはもちろんですが、私はミュシャの文字の入れ方、レタリングが素敵だと思います。(フライヤー&チケットのレタリングはイマイチです)また配色もとても綺麗で、女性と背景を一つにまとめています。

私は記憶にないのですが、フライヤーを見ると葉加瀬太郎さんが本展のためにテーマ曲を作曲されていたようです。『ピカソ展 躰とエロス』でもそうでしたが、国立や都立の美術館の入場料が高くなったのと並行して、宣伝がより大掛かりになっていってますね。

2017年に国立新美術館で開催された『ミュシャ展』も素晴らしいものでした。


日本のジュエリー100年

鑑賞日:2005年 2/5〜4/10
会 場:東京都庭園美術館

日本のジュエリー100年  日本のジュエリー100年 日本のジュエリー100年

日本のジュエリーって何だろう? と思い、行ってきました。

宝石を使ったアクセサリーの他、鼈甲の櫛などがありました。なるほど! 和装のアクセサリーは日本のジュエリーですね。帯どめなどもとても美しい。印籠や懐中時計、かんざしなどは日用品と言うよりももはや美術品です。

宝石を使ったジュエリーは江戸後期から昭和初期にかけての、皇族や外交官夫人のものなどがありました。


恐竜博

鑑賞日:2005年 3/19〜7/3
会 場:国立科学博物館

恐竜博半券  恐竜博半券  恐竜博

子供に見せようと思い、行ってきました。子供達は小さかったこともあり、あまり反応しませんでしたが”うんちの化石”にはウケていました。私は1990年に幕張メッセで見た『大恐竜展』の衝撃が忘れられません。

左は大人用チケットの半券。隣は子供用チケットの半券です。


マリア・テレジアとマリー・アントワネット展

鑑賞日:2005年 10/21〜10/31
会 場:西武ギャラリー

マリア・テレジアとマリー・アントワネット展半券この展覧会は全く覚えていません。11日間の会期だし、あまり大きな展覧会ではなかったのかもしれませんね。監修に池田理代子さんのお名前があります。

2020年に国立西洋美術館で行われた『ハプスブルグ展』に行っています。

マリア・テレジアとマリー・アントワネット展フライヤー マリア・テレジアとマリー・アントワネット展フライヤー


北斎展

鑑賞日:鑑賞日:2005年 10/25〜12/4
会 場:東京国立博物館

大変な人出でした。葛飾北斎、そりゃあ〜見たいですよね。

北斎展フライヤー北斎展

富岳三十六景など素晴らしい作品がたくさんあるのですが、今回の私の目的は北斎漫画でした。

北斎漫画に描かれる人物はとっても愉快で生き生きと楽しく、本当に面白い。弟子のために描いたお手本らしいのですが、一つ一つが完成された作品のようです。被写体をよく見ています。

版画も肉筆画もとても美しく本当に素晴らしいです。

北斎展

北斎はアイデアを確かな技術をもって絵という形にし、工場の様に量産していったのだと思います。(私にはピカソのイメージとも重なります)時間のかかる作品も短時間で描ける落書きも、すべて北斎というフィルターを通し洗練された作品になります。晩年、自らを画狂老人と名乗りますが、このネーミングのセンスの良さからしても、洒落者だったのではないかと勝手に想像しています。

2021年に柳楽優弥・田中泯主演の映画『HOKUSAI』を鑑賞しました。