夏の嵐
SENSO
1866年、ヴェニスはオーストリア軍に占領されていた。オーストリア軍の将校フランツ・マーラー中尉(ファーリー・グレンジャー)はイタリア愛国運動の指導者ロベルト・ウッソーニ公爵(マッシモ・ジロッティ)との口論から決闘をすることに。従兄のロベルトを救うためリヴィア・セルピエーリ伯爵夫人(アリダ・ヴァリ)はマーラー中尉に決闘を思いとどまるよう働きかける。その後再会したマーラー中尉はリヴィアに色仕掛けで近づく。夫と愛のない結婚をしたリヴィアは占領軍の将校であるマーラー中尉に夢中になってしまう。マーラー中尉は金があれば軍籍を脱することができるとほのめかし、リヴィアから大金をせしめる。リヴィアが除隊したマーラー中尉のもとへ行くと口汚く罵られ、はじめて自分の行動に後悔する。
鑑賞日:1983年 5月 5日 |
映画館:文芸座 |
ルキノ・ヴィスコンティ作品。『山猫』と2本立てで観ました。
【当時の鑑賞日記】
女のおろかさが出てたね。あの女の人はどうなるのだろう。これからどこへ行くのかな? まさか夫のところへは帰れないし。あの男が処刑になったのが救いだね。
当時の私にはこのヒロインが理解できなかったようです。「おろか」の一言では片付かない複雑な女心、高校生には難しかったようです。当時の鑑賞日記を見る限りでは『イノセント』の時のような拒否反応はありませんね。
このパンフレットは上映当時に買ったのではなく、後日どこかで購入したのだと思います。よく覚えてないけど。
ニュー・シネマ・パラダイス
NUOVO CINEMA PARADISO
映画監督のサルバトーレ(ジャック・ペラン)の元にアルフレッド(フィリップ・ノワレ)の訃報が届き、30年ぶりに故郷に戻る。アルフレッドは恩人だった。
撮影技師のアルフレッドは幼少のトトのヒーローだった。アルフレッドは、青年になり撮影技師の仕事に喜びを見出していたトトに、広い視野を持つように「外に出ろ」と背中を押す。
鑑賞日:2010年10月21日 |
映画館:TOHOシネマズ六本木 かな? |
映画好きによる映画好きのための作品。
村唯一の娯楽の映画館。映画に夢中になる少年トトの表情、目の輝きが印象に残る作品です。アルフレッドはトトの父親代わりでもあり、指導者でもあり、友人でした。映画監督になったトトの存在はアルフレッドの誇りだったはずです。
私も映画が大好きだった自分の子供の頃を思い出しますが、私にとってのアルフレッドは現れなかったな…
ニューヨークの王様
a king in New York
ヨーロッパの小国の王様シャドフ(チャールズ・チャップリン)は革命のために国を追われアメリカに亡命してきた。訪問した学校で共産主義の思想を持つ両親に影響された子供と知り合う。シャドフ王は雪の日にその子供を匿ったがために警察に呼び出されてしまう。
鑑賞日:1986年10月29日 |
映画館:テアトル新宿 |
当時、1986年11月6日にて日本ではチャップリンの映画を上映できないということでした。(その辺り、現在どうなっているのか私は知りません。テアトル新宿だけの問題だったのかな?)そのため、テアトル新宿ではチャップリンの映画が何本もかけられ、大変な盛況でした。
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【当時の鑑賞日記】
チャップリンっていい人だね。うん。好きになっちゃったよ。
自分の命がかかっているのに雪の中に立つ共産主義の子を部屋に連れてくる。「それじゃあ共産主義の子はお腹をすかしてていいというのか」(はっきり覚えてないが確かこんなセリフ)みたいなこと言ってた。自由と平和を心より求めてるって感じで、ほんとチャップリンはいい人です。
チャップリンが齢を重ね、小市民から王様に。品がありますが、やはり色気はありますね。
この作品は『ライムライト』、『街の灯』と3本立てで見ました。
女房の殺し方教えます
HOW TO MURDER YOUR WIFE
独身生活を謳歌している漫画家のスタンリー・フォード(ジャック・レモン)。ある日、泥酔の末に女性(ベルナ・リージ)と結婚してしまう。困ったスタンリーは漫画の中で妻を殺害する。それを見たミセスフォードはショックのあまり姿を消す。また一人になって独身生活を謳歌できると思いきや、心に隙間が開いてしまったことに気が付く。そんな折、スタンリーが漫画と同じように本当にミセスフォードを殺したと噂が広がる。
鑑賞日:1986年 6月11日 |
映画館:銀座文化2 |
銀座文化2の企画放映、「Dear Jack Lemmon」の第2弾。
第1弾の『お熱いのがお好き』が非常に面白かったので、本作にも興味を持ち、見にいきました。
【当時の鑑賞日記】
うぐぐぐぐ・・・
はっきり言って私はジャックレモンに惚れてしまった。す、すてきだ!!
楽しい映画だったね。でも結局は男は女が必要なんだよね。ましてや殺したりなんか出来ないんだ!
映画もすばらしかったけど、ジャックレモンは、んーーーーーーとすてきでした。
ただならぬタイトルがついておりますが、コメディです。(監督はビリー・ワイルダーではなく、リチャード・クワイン)
私は本作でジャック・レモンに惚れたようです。当時はヴィスコンティの『イノセント』や『夏の嵐』などの影響を強く受けていた頃で、本作のようにコメディタッチで男性が女性に振り回される姿が新鮮だったのです。それも、実に人間臭く、馬鹿げた行動に”愛”を感じたのだと思います。
女房の殺し方教えます
HOW TO MURDER YOUR WIFE
鑑賞日:1986年11月 4日 |
映画館:荻窪オデヲン |
荻窪オデヲンのジャック・レモン特集第3弾。前回の『お熱いのがお好き』を鑑賞し、3回鑑賞券を購入したものの『恋人よ帰れ我が胸に』は鑑賞できませんでした。
(『恋人よ帰れ我が胸に』はこの年の6月に三越ロイヤルシアターで見ています)
【当時の鑑賞日記】
んー、やっぱジャック・レモンはいい! LASTの顔って男っぽいというか、色っぽいというか。私はジャック・レモンと結婚します♥
しかしこの映画は男の人ばかりで、女で見にきている人は少ない。
当時の鑑賞日記は前回も今回も熱いです!