太陽の王子 ホルスの大冒険
ホルスは岩男に刺さっていた太陽の剣を抜く。太陽の剣を持ち、父の遺言通り、人のいる村、仲間を求めて大海へ出る。ホルスがたどり着いた村は悪魔グルンワルドが忍び寄り、壊滅させられるところだった。ホルスは村人たちと一丸となり悪魔と戦う。
鑑賞日:2024年12月26日 |
映画館:神保町シネマ |
『どうぶつ宝島』があまりにも面白くて、こちらも見てしまいました。本作は1968年公開の高畑勲初監督作品です。
アイヌの話からインスピレーションを得た作品。人も動物も終始スピード感のある動きで非常に迫力がありました。
ホルスはアーサー王のように抜けない剣をあっさり引き抜いてしまうことから特別な能力のある存在だとすぐにわかります。しかし、ヒルダは無邪気なヒロインではありません。
悪魔グルンワルドの妹ヒルダは兄の命令で村に近づきます。ヒルダが心を開いている友達はフクロウとリスだけ。グルンワルドの命令のもとヒルダを動かそうとするフクロウと、ヒルダの良心のリスが心を代弁するような存在。ヒルダは常に苦悩しています。そんなヒルダに懐く幼いマウニちゃん。ヒルダにとってマウニちゃんの存在は大きかった(辛かった?)でしょう。
このヒルダの心情を”東映まんがまつり”を見にきた子供達が理解できるとは思えません。初めから大人向けの話だったのだと思います。
戦うシーンがほとんどですが、村の生活やダンスの描写で、村人の温かさと団結が印象に残ります。愛情あふれる温かな人々の村ですが、その和を乱すのはあろうことか村長とその側近。村長という立場ではありますが、自分が優位に立っていないと承認欲求を得られない人でした。側近はさらに輪をかけて困った奴。グルンワルドほどではありませんが。
準備期間に3年もかかった本作。ヒルダの苦悩をはじめ、社会の縮図を見たようです。
超人ロック
超能力者の国、千年王国ミレニアム建国を画策するレディカーン。ロックは協力をしなかったため敵とみなされる。レディカーンはロック暗殺のためにジェシカを送り込むが連邦政府長官リュウ・ヤマキと恋に落ち失敗に終わる。連邦政府を混乱に陥れるレディカーンと戦うため、ロックとヤマキは人工惑星アステロイド・カーンにテレポートする。
鑑賞日:1984年 3月31日 |
映画館:新宿松竹 |
この映画は映画化するのに大変な経緯があったような記憶があります。招待券の半券が残っていました。またぴあで当たったのかな?
【当時の鑑賞日記】
パンフを買って思ったことは絵が『地球へ…』に似てるってこと。
なかなか面白かったです。
最後に思ったのは「ああ、やっぱりロックは独りなんだな」って。コーネリアさんって好きなタイプです。
当時の感想は断片的で内容があまり伝わってきません。
当然のことながらオリジナルとアニメは顔や雰囲気が違っています。絵が『地球へ…』に似てるというのはこざっぱり綺麗になってるってことでしょうか。
地球へ・・・
環境破壊が著しく、再生を目指す地球。人類は宇宙へ移民し、コンピューターによる支配のもと暮らすことになる。
人々は14歳の目覚めの日に成人検査(不良分子餞別)を受ける。この成人検査で明らかになる超能力を持つ人々、ミュウは迫害される運命にあった。人間以上の能力を持つため人類の敵とされてきたミュウ。そんなミュウが避難する星ナスカが人類によって破壊されてしまう。帰る場所を失ったミュウは地球を目指す。
鑑賞日:1980年 5月 4日 |
映画館:池袋東映 |
漫画・アニメ好きの友人に、竹宮恵子の作品だから絶対面白いよ! と誘われて、何の予備知識もなく鑑賞しました。(私は作品ばかりか竹宮恵子さんすら知りませんでした)
【当時の鑑賞日記】
とにかく影が気になったね。影がしつこいんだよね。
騒がれたわりにはあんましいい作品じゃなかった。
「あんましいい作品じゃなかった」とはひどいですね。おそらく当時は話の内容を理解できていなかったのだと思います。
上はパンフレットの表紙です。パンフレット内には声優が自身が演じた役の衣装を着た写真(コスプレ!)が掲載されています。
右の2枚はフライヤーです。フライヤーの裏面には「もの凄い人気!」と書かれています。「おいおい! 自分で言うか!」とつっこみたくなりますね。でもダ・カーポが歌う主題歌はかなりヒットした記憶があります。もの凄い人気だったのかも!
伝説巨人イデオン
不運な出会いから異星人バッフ・クランと戦闘が始まったソロ星。戦闘の中、突然遺跡発掘現場から機械が動き出し、巨大なロボットになる。戦闘の最中にソロ星のソロシップに乗り込み捕虜になってしまったカララは、その遺跡がバッフ・クランで伝わる伝説イデであると確信する。
バッフ・クランのカララはソロシップのリーダー、ベスの子供を宿していた。巨大なエネルギー、イデが発動する中心にはカララの胎児が中心となっている事に人々は気付く。
鑑賞日:1982年 7月10日 |
映画館:銀座文化1 |
テレビアニメの劇場版。テレビの内容にプラス、最終的なエピソードを付け加えたもので、接触篇と発動篇の2本立てロードショーでした。
【当時の鑑賞日記】
映画としてまとまっていた。シェリルさんが急に狂い出しちゃうのはTVを見ないと理解できないけど。
『機動戦士ガンダム』の制作会社日本サンライズがその後番組として制作したもので、当時大変注目されていました。リアルタイムで観ていましたが、私には内容が理解できませんでした。
本作を鑑賞した記憶がないので、当時の鑑賞日記を見てちょっとびっくり。このアニメ映画を銀座文化1で見ています。銀座文化でもアニメ上映があったんですね。
伝説巨人イデオン
鑑賞日:1982年 7月28日 |
映画館:上野松竹 |
【当時の鑑賞日記】
やっとイデがわかった。
随分とあっさりした感想ですね
前回鑑賞の2週間後に再度見ています。前売り券を予め2枚買っているようです。なぜ2枚買ったのか全く記憶がないのですが、絵柄が2種類あったようなので2種類ともコレクションしたかったのかもしれません。
また、この半券と一緒に抽選券なるものが保管されていました。映画館で前売り券を購入した時にもらったようです。詳細は覚えていません。
伝説巨人イデオン
鑑賞日:1982年 8月15日 |
映画館:八重洲スター座 |
3回目の鑑賞。私、そんなにこの作品好きだったかな?
驚くのが、八重洲スター座で見ているということ。アニメの上映もあったのですね。
左はフライヤー、右は書店などに置いてある割引券だと思います。八重洲スター座はロードショー館ではないので、これは割引券として使ったわけではなく、ただ単に前売り券と同じようにコレクションしていたのでしょう。
【当時の鑑賞日記】
最後の海がどうして出てきたのかわかった。シェリルさんがひとりぼっちでかわいそうだ。
今となっては海が出てきた記憶もございません。
どうぶつ宝島
海に憧れるジムはフリント船長から宝の地図を預かる。宝を見つけ大きな船を手に入れるべく樽の船に乗って海へ出る。
鑑賞日:1971年 |
映画館: ? |
鑑賞日:2024年12月23日 |
映画館:神保町シアター |
微かな記憶。
子供の頃、近所のおばちゃんに連れて行ってもらった初めての映画、『東映まんがまつり』。生まれて初めて見た映画だった。とっても嬉しかった記憶が残るも、見た映画の内容は記憶なし。記憶に残っているのは『東映まんがまつり』そして『宝島』というタイトルだけ。
あれから50年以上の月日が流れ、『東映まんがまつり どうぶつ宝島』を放映する映画館がありました! これは見に行かねば! 内容を確かめねば! と喜び勇んで見に行きました。
スタッフに宮崎駿さんや小田部洋一さんのお名前があり、びっくり。そして膨らむ期待。期待を裏切らず、作品は作り手の本気が見える素晴らしい作品でした。
宮崎駿さんのアイデアでしょうか、後の『アルプスの少女ハイジ』『未来少年コナン』『ルパン三世カリオストロの城』に繋がるような描写が多く、感心しきり。特に主人公ジムにはコナンが重なり、キャシーにはモンスリーが重なりました。(フリント船長はラオ博士ですね)映画のオープニングは『アルプスの少女ハイジ』や『となりのトトロ』のエンディングが重なり、物語の終盤には『ルパン三世カリオストロの城』が重なります。
後に発展していった描写の他にも天才的な(オーバーか?)シーンがいくつもありました。一番感心したのは、海賊シルバーが、眠り薬を飲ませたキャシーがいつ倒れ込むかとグラス越しに見るシーン。これはすごい! カクテルグラスを通した目がグラス越しに歪みます。『ルパン三世カリオストロの城』でルパンが噴水の水越しに銭形を見るシーンがありますが、その時の歪んだ銭形の顔は視覚情報。本作シルバーのシーンは悪事を画策するシルバーの歪んだ感情が顔に張り付いたものでした。リアルな人間の描写(シルバーは豚ですが…)で、非常に素晴らしい。(その後、ひっくり返ったテーブルの下で眠りこくる姿はマンガですが)
もう一つ感心したシーンは、ジムとバブと小さなネズミが乗った樽の船が海賊船の大砲に狙われるシーン。大砲の勢いで宙に舞う樽の船は、板が外れ、タガも外れ、空中分解。投げ出されたジムは同じく投げ出されたバブの足を空中で掴み一緒に海に落ちます。赤ちゃんのバブと離れないようにしっかり握り締めます(足ですが)。こういった小さな描写に愛を感じますね。
天岩戸よろしくキャシーを歓迎するパーティのダンスの描写や脆い岩山を登る緊迫感、水中の宝を取り出すためのアンクレットを投げてしまうシーン、ジムが手に入れただろう船や船員など、最初から最後まで気を抜けないストーリー展開。非常に優れた作品だと思います。
ドキュメント・太陽の牙ダグラム
地球の植民星デロイアでは独立の気運が高まっていた。地球の代表ドナン・カシムはデロイアを州として認め、それに反発する者達を反乱軍として弾圧した。そんな父の行動に疑問を持ったクリン・カシムは革命軍に身を投じる。
鑑賞日:1983年 8月 3日 |
映画館:上野松竹 |
ロードショーですが『ザブングル・グラフティ』との2本立てでした。
【当時の鑑賞日記】
んー、はっきり言ってつまんなかった。
政治っていつでも”正しい”というものはないと思う。だから人間が自分でものを考える限り、戦いはなくならないだろうと思う。
テレビ放送時から話についていけなかった当時の私。映画でもおそらく話を理解できてないと思います。
映画ドラえもん のび太の新魔界大冒険 7人の魔法使い
のび太とドラえもんはもしもボックスで魔法の国を作り出してしまう。そこには魔法を操る少女、美夜子がいた。美夜子の父 満月牧師は、地球の滅亡を目論む悪魔族が住む魔界星が地球に接近しているという。怖くなったのび太とドラえもんは過去に戻り、もしもボックスを使えないようにしようとするが、魔界は元の世界と同時に進行するパラレルワールドなってしまうという。のび太とドラえもんは勇気を振り絞り、魔界の大魔王デマオンに向かっていく。
鑑賞日:2007年月日 |
映画館: ? |
子供たちを連れて見に行きましたが、子供にはちょっと難しい内容だったかもしれません。パラレルワールドなんて、なんのこっちゃ? でしょう。(でも可愛いおもちゃをもらい喜んでいました)
夢に見た魔法の世界は大変な問題を抱えていましたが、ドラえもんとのび太たちが全面解決します。さすがです。
ドラえもんは声優陣が変更してから、私にとっては身近なものではなくなりました。新声優陣を否定しているものではありませんが、長年親しんだ大山のぶ代さん、小原乃梨子さん、肝付兼太さん、そして、たてかべかずやさんの調子っ外れの歌声が大好きでした。(本作は声優交代後の、第二作目となる映画です)
この映画で一番の衝撃が、のび太の部屋が引き戸ではなくドアになっていたこと。新声優陣のドラえもんが根付いていく一方で、私が夢中になって見ていた『ドラえもん』は終わってしまったんだと、この時強く感じました。
もう、昭和じゃないんだもん。21世紀なんだもん。ドラえもんが生まれた22世紀もすぐ来るんでしょうね。
ドラゴンボールZ 神と神
ブルマの誕生日をみんなでお祝いしていた同じ頃、破壊神ビルスが長年の眠りから目覚める。予知夢で見たというスーパーサイヤ人ゴッドを探すため、ビルスは地球へと向かう。
鑑賞日:2013年 4月 3日 |
映画館:丸の内 TOEI |
テレビの『ドラゴンボール』は見た事がありますが『ドラゴンボールZ』はやたら戦っている印象しかありません。なので本作もあまりよくわかりませんでした。
この作品で印象に残っているのはやたら強い猫(ビルスは猫?)と、他では見られないおちゃらけたベジータ。ちょっとベジータがかわいそうでもありました。「昨日の敵は今日の友」的に和解し、理解し合うのが鳥山明らしいと感じました。
そしてその帰り、日本橋高島屋へ『ドラゴンボール展』を見に行きました。