鑑賞日:1986年 6月16日 |
会 場:船橋西武美術館 |
ふわっとした色使いが素敵なジャン・ミッシェル・フォロン。当時、好きなアーティストの一人でした。フォロンは当時、西武百貨店の広告に起用されていたと思います。
私が初めてフォロンを見たのは1982年『世界のポスター10人展』で、そこからずっとフォロンのファンでした。
【当時の鑑賞日記】
私の気分がのっていなかったから、大きな感動はなかった。でもかわいい絵がたくさんあった。
こんな素敵な作品なのに大きな感動はなかった
とは本当にもったいない! しばらく絵画鑑賞&美術鑑賞をお休みしてたので頭が硬くなってたのかもしれません。でも当時、私の部屋にはフォロンのポストカードが随分長く飾ってありました。
フライヤーや半券になってる、作品は1975年の「リリー、わたしを愛して」です。ロマンティックですね。
鑑賞日:1986年 12月24日 |
会 場:ミナミ美術館 |
秋葉原の電気屋さんにあった美術館。1984年に大丸東京店で開催されていた『奇蹟のダリ宝石展』と重複する展示品が多数ありました。大丸東京店ではあれだけ腹立たしかった鑑賞者の人数がこちらでは10人にも満たない、鑑賞するには誰にも邪魔されないいい環境でした。
【当時の鑑賞日記】
宝石は前回のと同じだった。『ポルトリガトの聖母』にはまいった。びっくりした。圧倒されたね。聖母の足下にある麦は本物が貼ってあるのかと思っちゃったもん。何度も何度も見直して絵だとわかったんだ。それから、なるべく絵を4つに切って見るようにしてるんだけど、これほどきれいに左右対称になってる絵はないね。ほんと見事だった。
相変わらず文章力も観察力もなく、我ながら実に微笑ましい。(おばさんになった今でも文章力に全く成長がみられないのは嘆かわしい)
当時は絵を4つに区切って見ていたようです。正しい絵画の見方なのかな?
鑑賞日:1986年12月27日 |
会 場:西武アート・フォーラム |
鑑賞客が若い女性ばかりだったことをよく覚えています。
【当時の鑑賞日記】
(文章長いので一部紹介)
アリスのモデルがいたのにはびっくり。子どもが好きな人みたいで、アリスとそのくらいの女の子たちの写真がありました。
(略)原画は見物でした。どれもみんな小さいものなんだけど、すっごく細かいんだ。あれだけの細い線はペンじゃないと出ないだろうな。
考えてみると『不思議の国のアリス』なんてほーんと小さい頃にディズニーの本で読んだきりだし、『鏡の国のアリス』は全く知らないんだ。ハンプティ・ダンプティが文字遊びの名人だなんて知らなかった。
『鏡の国のアリス』は読んだことがないので、ハンプティ・ダンプティが何者か知る由もありません。
ルイス・キャロルはちょっと変わった人だったという印象を受けた展覧会でした。
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2020年。友人に借りた本の下巻に衝撃の事実が掲載されていました!
「すうがく博物誌」 森 毅 著、安野光雅 画、株式会社 童話屋
ユニークな切り口で数学の言葉や現象を解説しています。気軽に読み進められますが、その核心を充分に理解する頭は私にはありません。(ゆえに気軽に読み進められるのです。)
衝撃の事実とはルイス・キャロルは数学者だったという事。あ〜、そうだったのか〜と、妙に腑に落ちました。『不思議の国のアリス』は話の展開が飛躍的で、頭の回転が遅い私には追いかけるだけが精一杯。どういった思考回路でこんなお話が出来上がるのかと不思議でならなかったのです。でも数学者と聞いて納得。『不思議の国のアリス』はルイス・キャロルが現実世界と、数学が中心にある不思議の世界の住人だったからこそ見えた世界、お話だったのですね。アリスファンにはルイス・キャロルは数学者だというのは常識なのでしょうか? 本展でも数学者と紹介されていたのかな?