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  美術鑑賞 1984年 ・ 昭和59年
鑑賞日:1984年 1月25日
会 場:東急百貨店日本橋店

ロンドン - ニューヨーク展の半券どんな作品が展示されていたのか全く覚えていません。半券の絵はデヴィッド・ホックニーの作品です。

 【当時の鑑賞日記】

べつにどうってことなかったけど、美術の教科書にのってた絵があったのは感動した。あの絵好きです。

当時の鑑賞日記を読んでも様子がわかりません。美術の教科書に載っていた絵は誰が描いたどんな作品だったんだろう…? 今となっては全くわかりません。

・・・・・・・・・・

会場になった東急百貨店日本橋店は閉館。現在は新しいビルで日本橋COREDOになっています。
ちなみに…
東急百貨店日本橋店の外観は『太陽を盗んだ男』に出てきます。(映画の中では渋谷の設定ですが)

鑑賞日:1984年 3月15日
鑑賞日:1984年 3月24日
会 場:大丸東京店

ダリ宝石展フライヤー ダリ宝石展フライヤー ダリの作品が立体で表現され、宝石を纏った驚きの展覧会。バブリーだったなぁ。

 【当時の鑑賞日記】

(3月15日分)
はんぱじゃない人の量。まったく見られなかった。どっかのおばさんが「わーきれい。わーきれい」自分の指に宝石をつけたおばさまたちのおかげで私は何も見られなかった。

なんだかすっごく怒ってますね。しかも、なんと尖っていたことか!

 【当時の鑑賞日記】 (3月24日分)

まともに見られなかったのがどうしてもくやしくて、それに1週間追加されることになったので(注:会期延長のこと)また見てきちゃった。あんまり人いなかった。

すばらしかったー! ほんとすばらしかった。私はやっぱチケットにもなってるあの目が好きです。ルビーの唇にダイヤの歯とか、爆発した宝石だとか、カタツムリの指輪とか、ルビーの心臓とか、ほんとうにきれいで不気味で、ダリってすばらしいと思うよ。すばらしい芸術家だけど、その反面、気違いだね。

ダリ宝石展半券 ダリ宝石展半券 ダリ宝石展半券 展示物が見られ、その素晴らしさに興奮気味に鑑賞日記をつけているのに、最後の最後に気違いだねと言い切ってしまう自分に驚きます。

気違いという表現ですが《人とは違った独創的なアイデアを持っている》といったことが言いたかったはずです。

◀左端は1回目の、中央は2回目の半券。デザインは同じですが、会期日程が延長になっていることがわかります。右端は裏面です。

ちなみに、このチケットですが、香りが付いていました。現在はさすがに無臭です。ダリブランドの香水も多数発売されていますので、その中の一つだったのでしょうか?

鑑賞日:1984年 4月11日
会 場:渋谷東急百貨店本店6階特設会場

ミルトン・グレーサー展フライヤー
クスッと笑ってしまう作品が多く、とても楽しかった記憶があります。シーモア・クワストとミルトン・グレーサーは本作品展で知りました。

 【当時の鑑賞日記】

すばらしい! ほんと頭の中がやわらかいというか、よくあんな発想ができる…。私は一番『くしゃみをするモーツアルト』が好きです。

ちなみにチケットはぴあで当たった。

ミルトン・グレーサー半券
当時、高校生だった私は、ぴあと地下鉄路線図を常に持ち歩いていました。(愛読書!?)ぴあのチケットプレゼントによく応募をしていて、美術展や映画のチケットなど、本当によく当選していました。本展のチケットは2枚だったので2回行きました。

フライヤー裏面には横尾忠則さん、湯村輝彦さん、松永真さんが思いを語っています。

鑑賞日:1984年 5月 3日
会 場:伊勢丹美術館

チケットの裏面に赤木屋プレイガイドのスタンプが押してありました。フライヤーにはサイン会の日程が書かれています。物販購入者のみ、300名限定のサイン会だったようです。

 【当時の鑑賞日記】

サイン会もあるとゆーので行ってきました。一度もにっこりしなかった。サイン会っていっても握手とかなしでベルトコンベア式に次の人、次の人だったから感動しなかった。でもサインもらえてうれしい。

ヴィーナスは見物でしたねー。ヴィーナスのほんとの姿を忘れてしまいそうです。

福田繁雄の視覚からくり展半券福田繁雄の視覚からくり展ちらし福田繁雄の視覚からくり展ちらし

半券とフライヤー表面には福田繁雄さんの自画像が浮かび上がります。右はチラシの裏面。福田ワールド!

鑑賞日:1984年 5月 4日
会 場:東京都美術館

東光展半券展示物の記憶がほとんどありません。

 【当時の鑑賞日記】

T先生(担任)にチケットをもらい、初めて東京都美術館にいきました。なんかそれぞれの生活がよくでてるって感じだった。

私、油絵の中でも絵の具を目一杯盛り上げてというのはどーも好きじゃない。すばらしいのはすばらしいんだけど。油絵でもポスカラみたいな使い方してるのがあるけど、そーゆーのってきれいと思いました。

鑑賞日:1984年 5月31日
会 場:サッポロスターホール

秀作車内ポスター展

 【当時の鑑賞日記】

あまりぱっとしなかった。去年の方がよかった。

まったくもって生意気な日記です。

前年鑑賞した時にコピーライトの面白さに目覚め、また鑑賞しに行ったのでしょう。

前年同様、今でも覚えている印象的なコピーがたくさんありますので、一部ご紹介します。

化粧品のCMの当たり年だったみたいです。

鑑賞日:1984年 6月 2日
会 場:山種美術館

山種美術館の半券当時、山種美術館は日本橋兜町の山種ビルのワンフロアにありました。証券会社のビルのエレベーターを使って階上の美術館へ入った記憶がうっすらあります。

美術館内は日本画が多く、館内も落ち着いた雰囲気でした。私的なコレクションを展示しているような、小さな美術館だったように思います。

 【当時の鑑賞日記】

山種美術館の特選ばかりというので見てきました。落ち着いた感じのいいところです。

いいところですなんて一言一言が上から目線で生意気で、我ながら笑ってしまいます。

当時の鑑賞日記には作品の感想が書かれていません。どう感じたのかな? 日本画をまだ見慣れてなかった頃です。

チケットはおくむらぎゅう『舞妓素描』です。奥村土牛の絵と山種美術館の文字バックのピンクオレンジの色が絶妙にマッチした美しい半券です。

現在、山種美術館は広尾にあるそうです。美術館として独立した建物になったのかな?

鑑賞日:1984年 6月 5日
会 場:日本橋三越

加山又造展の半券
私の大好きな日本画家、加山又造。ここで初めて出会います。

本展は衝撃だったのを覚えています。作品はダイナミック。色使いもとってもきれい。これだけ大きい作品を見たのはこの時が初めてだったかもしれません。

 【当時の鑑賞日記】

龍が見たくて行ってきました。この人はほんとすごいと思います。京都のお寺のふすま絵なんてすばらしいとしか表現できないほどすばらしい。

だいぶ興奮してますね。ちなみに久遠寺は山梨県です。

本展は『日蓮宗総本山 身延山久遠寺大本堂建立記念 加山又造天井画展』とされていて、その天井画は『墨龍』です。日本橋三越の1階ホールにどどーんと置いてあったと思います。同時開催で『身延山久遠寺寺宝・加山又造襖絵展』となっています。主催が身延山久遠寺と読売新聞、協力が竹中工務店。『墨龍』は三越での公開を経て、久遠寺に納められたのかな?

鑑賞日:1984年 9月 1日
会 場:日本橋三越本店7階三越ギャラリー

エジソン展半券小学生の時に初めて読んだ伝記がエジソンでした。
エジソンの研究熱心さや、エジソンの母の愛情などに感動したという下地がある上に、発明品の仕組みが知れて、この展覧会には大変感動しました。でも小さな子どもたちが大勢いて、わいわいがやがやと非常にうるさかった記憶があります。
(当時私は本展の半券を下敷きに挟んでいました)

エジソン展半券

 【当時の鑑賞日記】

エジソンはえらい! ほんとそう思いました。エジソンはすばらしい! ゾートロープには感激して、しばらくそこを離れたくなかった。エジソンはえらい!

エジソン展半券半券と一緒に来場証明書なるものが保管してありました。これにはエジソンはタイムレコーダーも発明致しました。と記述されています。 展示物の一部は実際に触って体験できたので、タイムレコーダーもあったのでしょう。また、ゾートロープ用に細長い紙があり、自分で絵を描き入れ、実際に動かして見た記憶もあります。

鑑賞日:1984年 9月29日
会 場:日本橋高島屋8階

ミレー展半券これは私が観た展覧会でワースト2位の混雑でした。(当時はワースト1)
日本橋高島屋は世界で一番好きなデパートですが(←大袈裟)この時ばかりは「おいっ! 責任者出てこい!」的な心情でした。

 【当時の鑑賞日記】

いやぁー、人、人、人、人・・・・。頭にくるほど人がいた。ダリの時よりもいた。絵なんて全く見られなかったよ。

種をまく人って、私の推定20×15cmくらいのほんの小さいものだね。絵は上手いと思います。生活が出てて素朴な感じだね。何が感動したかっていうと、ミレーが死んだ年なんだけど、その年の1月にまだ挙式をあげてなかったので教会であげたんだって。いい年のおじいちゃんなんだよ!なんてすばらしい人なんだろうと思ってやたら感動しました。しかしあの人にはとても残念だった。

会場とチケット販売窓口は8階でした。しかし、チケット購入の列が階段をつたい、一度屋上に出てまた8階に戻ってくる大行列でした。購入するまでに1時間かかり、やっとチケットを購入できても会場内は年末のアメ横のような混雑で、どうにかゆっくり歩ける程度。とても絵を鑑賞する環境ではありませんでした。