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サイボーグ009 超銀河伝説

 《 STORY 》
宇宙の果てにある巨大エネルギー、ボルテックス。全宇宙の征服を狙う悪の根源ゾアはこれを手に入れようとしていた。
009たちのもとに宇宙船に乗ったサバが助けを求めにやってくる。009たちはサバの乗った宇宙船に乗ってゾアを倒すために宇宙へ飛び立つ。
鑑賞日:1980年12月21日
映画館:池袋名画座

サイボーグ009パンフレット子供の頃はSFアニメが全盛期の頃で、少なからず松本零士や石森章太郎の世界観に影響を受けていたと思います。

当時よく見ていたテレビアニメ『サイボーグ009』の劇場版です。テレビシリーズと大きく違うのは戦う場が宇宙だという事。しかし他人の為に自分の命も惜しまないゼロゼロ戦士の正義感とチームワークの良さは変わりません。

 【当時の鑑賞日記】

つまんなかった。面白くなかった。

ものすごく短く感想を綴っています。

『サイボーグ009』の魅力は、ゼロゼロ戦士がサイボーグであるがゆえに人間に理解されず、葛藤を抱えながらも人間を守るために戦う崇高な姿だと思います。本作品にはそのあたりがなく、009、003、宇宙人の女王様の三角関係がクローズアップされていました。チームワークのよさはあったものの、恋愛話に重きを置いた本作に、子供心に物足らなさを感じたようです。


さよなら銀河鉄道999 ーアンドロメダ終着駅ー

 《 STORY 》
地球では少数になってしまった生身の人間が機械化人と戦っていた。そんな中、鉄郎の元にメーテルの「999に乗りなさい」というメッセージが。鉄郎は再び999に乗り込み宇宙に旅立つ。
鑑賞日:1981年 8月13日
映画館: ? 

子供の頃はSFアニメが全盛期の頃で、少なからず松本零士や石森章太郎の世界観に影響を受けていたと思います。

銀河鉄道999パンフレット銀河鉄道999フライヤー
『銀河鉄道999』の続編。

 【当時の鑑賞日記】

あんまりおもしろくなかった。もうこれで999は続かないと思った。

ハーロックの言葉がよかった。「親から子へ、子からその子へと意思がつながれる。それが永遠の命と私は信じている。」だって。やっぱハーロックはかっこいい。

映画の内容はあまり覚えていないのですが、ハーロックのこの台詞ははっきりと覚えています。999のテーマでもある機械の身体、永遠の命ですが、機械の身体が永遠の命ではないのだとハーロックが言ったのです。これを鉄郎ではなくハーロックに言わせるところが心憎い。

余談を言えば、ハーロックは前作『銀河鉄道999』の中で、鉄郎に絡むチンピラ機械人間に無理矢理牛乳を飲ませ、身体を錆びさせるという技を(!?)使って鉄郎を助けています。機械人間もメンテナンスが大変そうです。(2022年に映画『わが青春のアルカディア』 を見ています。)

アニメのキャラクターではアチマスが、メーテルは綺麗だわ〜。


ザブングル・グラフティ

 《 STORY 》
惑星ゾラは弱肉強食でその日暮らしの社会。犯罪も3日過ぎれば時効になってしまう。そんな中、ジロンは両親を殺したティンプを一週間も追い続ける。そんなジロンの行動はゾラの秩序を乱すと、お尋ね者になってしまう。
鑑賞日:1983年 8月 3日
映画館:上野松竹

ザブングルパンフレット ザブングルフライヤー ザブングル半券

 【当時の鑑賞日記】

けっこうおもしろかった。

随分とあっさりした感想ですね。当時はテレビ放送でも見ていたのですが、内容はあまり覚えていません。主人公の顔が丸いのは憶えています。

ロードショーですが『ドキュメント・太陽の牙ダグラム』との2本立てでした。


じゃりン子チエ

 《 STORY 》
大阪に住むチエは、バクチとケンカに明け暮れる父テツにかわりホルモン焼き屋を切り盛りする賢い女の子。チエは別居する母ヨシ江との密会を楽しみにしているが、本心は父がまともな職に付き、母と3人で暮らしたいと思っていた。ある日、テツはチエとヨシ江が会っているところを見てしまう。ヨシ江にチエを取られまいとするテツ。テツの恩師はそんな3人の仲を取り持とうと、遊園地へ行くように勧める。
鑑賞日:1981年 5月 3日
映画館:池袋地球座

じゃりン子チエパンフレット表主役のチエの声が中山千夏で周りを取り巻くキャラクターの声は吉本興業のお笑い芸人という異色のキャスティング。でも関西が舞台の物語なのでこれで正解ですね。じゃりン子チエパンフレット裏

 【当時の鑑賞日記】

いやあ、笑った笑った。それでいて筋が通ってんの。よかったね。ガンダムと同じくらいよかった。子鉄がかわいかった。

当時は漫才ブームでした。飛ぶ鳥を落とす勢いのお笑い芸人達が日本中に笑いの下地を作っていたので本作もヒットしたと思います。

右は同時上映のフリテンくん。画像はパンフレットの裏面です。映画の記憶はあまりありませんが、サラリーマン生活のひとコマだったと思います。声は近田春夫さんお一人だったようです。


ジャングル大帝 劇場版

 《 STORY 》
ジャングルの王、白いライオンのパンジャは人間の罠にかかって殺されてしまう。パンジャの妻エライザは身重のまま船に乗せられ貿易の道具として売られることに。船の中で生まれたオスのライオンはパンジャの希望通りレオと名付けられる。レオは母に諭され、檻をすり抜けて海を渡り、パンジャとエライザの故郷のアフリカのジャングルへ向かう。ジャングルでは新しい王として大歓迎で迎え入れられたが、弱肉強食の様子にレオは戸惑う。レオは畑を作り、動物たちと仲良く暮らしていた。そんなある日、死神と言われる象の一味がやってくる。長老マンドリルのマンディは逃げることを提案するが、小さな体のレオは死神を追い払うために鍛錬していた。
鑑賞日:2025年 4月 8日
ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場

一週間限りの特別上映でテレビアニメ『ジャングル大帝』のダイジェスト版が映画館でかけられました。テレビアニメの再編集なので声優さんも当時のままです。(太田淑子さんの声がなつかしい!)

最近の作品とは違い、大きなスクリーンではピントが緩い昭和のアニメーションですが、動物の群れの描写やパンジャが走る姿などは見劣りすることなく素晴らしかったです。

オープニング曲で鳥肌が立ちました。バックに流れていたジャングルの大自然の映像も懐かしい。「〜♪、〜♪、白い獅子〜 レオ〜♪」この歌は部分的に歌詞を覚えていました。これはエンディング曲?

ジャングルが舞台なので弱肉強食ではありますが、心優しいレオは畑を耕し、無駄に殺生することを避けます。しかし決して楽園ではなく、よそ者の動物がレオのコミュニティで小動物を食い荒らしたり、銃を持った人間が金のために動物を捕獲したりします。でもレオには知恵ものの長老や仲間がいます。父パンジャのように皆を守り、賢く立派な王になるでしょう。それは母エライザの願いでもあります。

記憶違いをしていたのがパンジャとレオは生活を共にしてなかったこと。パンジャの死後に生まれたレオは、人間が捕獲後に毛皮にしてしまった父の姿しか知りません。毛皮に寄り添うレオが不憫でした。(『銀河鉄道999』で哲郎が機械伯爵に殺された母の剥製を見る姿も痛々しかった)

本作で映画鑑賞人生2度目の経験、他に鑑賞者が誰もいない貸切り状態で観ました。(1度目は『ダレン・シャン』)

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映画が終わると手塚氏のインタビュー、NHKのドキュメンタリー、そしてアニメの主題歌の映像が流れました。

インタビューでは、ご両親が漫画がお好きで、子供の頃から漫画を読み親しんでいたことをニコニコと語っておられました。この少年時代に漫画家になる使命感のようなものが生まれたようでした。

手塚作品の中に生死を扱ったものが多いのは戦争の影響からだとか。戦後、恐怖からの解放、生き延びた喜び、漫画が描ける喜びがあったようです。

ドキュメントはNHKで放送されていたものを短くダイジェストにしたもの。

…あれ? そういえば私、ちょっと前に録画したドキュメント番組あるよな…。そんなわけで帰宅後にまだ見てなかったドキュメントを見ました。(1986年にNHKで『手塚治虫 創作の秘密』として放送。それを今年の1月31日に『時をかけるテレビ』として池上彰ナビゲートで再放送)

NHKドキュメントでは異常な忙しさの中で精力的に仕事をこなす様子が映し出されていました。筆が遅いことで有名だったようですが、抱えている漫画の本数も多い。締切前、3日で3時間の仮眠。タクシーの中でも原稿を描き、仕上がらないのでフランス行きの飛行機の中でも描くという始末。(出来上がったらファクシミリで送信)すごいことです。

このドキュメントで印象的だったものがもう一つ。手塚氏のお母様がぱらぱら漫画を描き残していること。そしてそれを手塚氏は「ぱらぱら漫画」とは言わず「アニメ」と言っていたこと。

主題歌は、『鉄腕アトム』(初代のモノクロ)、『リボンの騎士』オープニングとエンディング、『どろろと百鬼丸』、『W3』、『孫悟空』オープニングとエンディング、『鉄腕アトム』モノクロアニメを彩色したもの。(『W3』だけは知りませんでした。)
帰り道、『鉄腕アトム』の主題歌をハミングして歩く自分に驚いてしまいました。


シリウスの伝説

 《 STORY 》
火の妖精マルタと水の王子シリウスは許されることのない恋に落ちていた。唯一の2人が結ばれるチャンス、90年に一度の日食がせまっていた。
鑑賞日:1981年11月25日
映画館:虎ノ門ホール

シリウスの伝説シリウスの伝説サンリオ創立20周年記念作品。サンリオ版『ロミオとジュリエット』。

 【当時の鑑賞日記】

よかったですね。絵がとってもきれいだった。なかなかおもしろかったよ。

本作品は試写会で見ました。映画館ではなく大きなホールで見た覚えがあるのですが、ストーリーはきれいさっぱり忘れていました。今パンフレットを見てみると…。

当時のサンリオ社長、辻信太郎さんの情熱がものすごいです。ディズニーに追いつけ追いこせで、ディズニー映画『ファンタジア』を目標に制作したそうです。本作がどのくらいヒットしたのか覚えていません。

本作のメインキャラの声優が当時ご夫婦だった古谷徹さんと小山まみさんで、話題になっていたことは覚えています。