鑑賞日:2010年3/6〜 5/9 |
会 場:BUNKAMURA ザ・ミュージアム |
この絵、どこかで見たことがあるんだけど思い出せないなぁ、といった認識で行ってきました。一度見たら忘れられない絵です。レンピッカが女性だということは本展で初めて知りました。
良くも悪くもワンパターンで、似たような人物が並びます。ブロマイドのような構図で、目の大きさと力強さが印象的です。ペーパークラフト細工のようなツルツルの肌の人物。うっすらとキュビズムの匂いを感じます。
レンピッカの夫の肖像画の左手が未完成で、離婚間近だったリアルなストーリー性をうかがわせ、気性の激しさを垣間見たような気がします。
ワルシャワで生まれた美貌の女性レンピッカは、戦火の中、亡命を繰り返しながらも本能のままに力強く生きたようです。強い女の象徴でもあったのかな? 彼女に憧れる女性も多いみたいです。
本展のために夏木マリ(音声ガイド)、マドンナ(テーマソング提供)、桂由美(レンピッカドレスをデザイン)など、大御所がスタッフとして名を連ねています。
鑑賞日:2010年 4月25日 |
会 場:国立科学博物館 |
面白そうだったので子供達を連れて行きました。(たくさんの動物の剥製を見て、子供達は大喜びしていました。)
哺乳類の進化を骨や剥製や写真などで見せていました。恐竜絶滅後に大繁殖し、環境によって姿を変えていく哺乳類。長い年月を経て、今の姿になっていきます。しかし、これが完成形では決してなく、今後も長い時間をかけて姿を変えていくに違いありません。将来の見届け人が人間であるとも断言できません。
本展では動物写真家、星野道夫さんの写真が展示されていました。(1996年に星野道夫さんの身に起こった事故は衝撃でした。)展示品の骨や剥製は動物そのものですが、二次元の写真からも『生』に貪欲な動物の姿が見えてきます。
アランジアロンゾが本展のキャラクターデザインをしていました。結構お金をかけてるんですね。
鑑賞日:2010年 7/10〜9/26 |
会 場:国立科学博物館 |
『大哺乳類展・陸のなかまたち』が面白かったので、こちらも子供達を連れて行きました。
海の中の哺乳類は、海から陸へあがるという進化を遂げたのにまた海に戻っていったものたち。チャレンジャーですね。陸でうまく捕食できなかったのか、魚が美味しそうだったのか…。その中でも陸と同じようにうまく捕食できた種だけが生き残ったのでしょう。クジラの祖先と言われているパキケトゥスは4本足だったようです。そりゃそうだろうけど、「クジラの祖先は4本足だった」なんて、やっぱり新鮮!
本展のキャラクターデザインはアランジアロンゾではありませんでした。
鑑賞日:2010年 9月 7日 |
会 場:埼玉県立近代美術館 |
戦後、新しいものがどんどん作られ、若者にパワーがあった時代、スウィンギン・ロンドン。タイムマシンがあれば行ってみたい場所の一つです。こんな形で接する事ができ、ちょっと興奮してしまいました。
世界大戦が終わり、復興のための新たな日用品が生まれ、移動手段の発達により生活が変わっていきます。しかし、世界大戦は終わったものの、東西冷戦や地域紛争が終わらない世界情勢への不安もあったでしょう。階級社会が残る体制への反発からでしょうか、ROCKが生まれるのもこの頃です。希望と不安の両方の感情を抱く人々。必然的に大きなパワーが宿っていったのでしょうね。
本展は当時の人々の生活と意識を垣間見る展示物が並ぶ興味深い展覧会でした。
【当時の鑑賞メモ】
展示品はインテリアやファッション、音楽、アート等、当時の空気をまとったままのものばかりでした。私、鳥肌が立つというよりも、腕に針をさされたような傷みに襲われました。
展示品の一つ一つ、取り上げられている一人一人がかっこいい。上手く表現できないけど、展示品すべてが『おしゃれ』といった範疇ではなく『生きぬく』という力強さに満ちています。私の偏見ではなく、確かなエネルギーです。ビンビン感じられます。
レコードジャケットやジミー・ペイジの衣装は見ていてニンマリと笑ってしまうほどに愉快でした。
デヴィッド・ベイリーの『ボックス・オブ・ピンナップス』も展示されていました。時代の顔のピンナップです。ミック・ジャガーはもちろん、ジーン・シュリンプトンだけでなくクリッシー・シュリンプトンの写真もありました。館内撮影禁止だったので撮ってこなかったのですが、図録にピンナップ1枚1枚が掲載されることはなく、ちょっと残念。こうなるとオリジナルがほしいわ!
鑑賞日:2010年 9月 7日 |
会 場:ジョン・レノン・ミュージアム |
ヨーコ・オノが全面協力の、ジョン・レノン一人に特化したミュージアムです。埼玉県立近代美術館で開催されていた『SWINGING LONDON 50's-60's』 の半券で割引になるということだったので、帰りに寄りました。
ジョン・レノンの曲は有名どころの数曲しか知らないのですが、館内は恐らくジョンの曲であろう軽快な曲がガンガン流れていて、ジョンの縁の品がたくさん並んでいました。これ、ファンの方なら感涙ものでしょう。
こちらで初めてジョンの生い立ちを知りました。ジョンの2人の母はジョンの人間形成に大きな影響を及ぼしているのですね。
売店ではジョンに関する色々なものが売っていましたが、我が家にもあるものを発見しました。ジョンがショーンのために描いた絵をまとめた絵本、リアルラブ。長女がまだ小さかった頃、葛飾区にあった『たんぽぽ館』という絵本専門店で見て、買いました。日本語訳、初版本です。絵本購入時、絵本店の店主が「この人は本当に才能のある人ね」と言っていたことを思い出しました。
ジョン・レノン・ミュージアムにはカフェも併設されていました。確か、飲み物を頼めばジョンに関するCDをヘッドフォンステレオで自由に聞ける環境だったと思います。JRの電車が見える席でのんびり聴き、帰宅後にジョンの曲をiTunesに追加しました。
埼玉県にあったジョン・レノン・ミュージアムはこの年に閉館されました。ファンの方はさぞかし残念だったことでしょう。ファンのみなさん、一度は鑑賞されたでしょうか?
鑑賞日:2010年 10/1〜12/20 |
会 場:東京国立新美術館 |
子ども達にも見せようと思い、一緒に行ってきました。子供達もゴッホの名は見聞きしているようで、作品の数点は知っていました。
展示品に『アルルの寝室』を立体で再現したものがあり、平面の絵と比べて見せていました。これに次女はいたく感動していました。(ゴーギャンと暮らした部屋ですね)
グッズコーナーも本展と同じくらいの賑わいでした。最近のグッズは図録やポストカードだけでなく、有名菓子ブランドとのコラボ商品など多種多様になってきてますね。
鑑賞日:2010年 12/7〜 2011年 2/20 |
会 場:日比谷公園ダ・ヴィンチミュージアム 日比谷公園第二花壇内特設会場 |
日比谷公園にプレハブのような簡単な建物(失礼!)が建てられ、そこで開催されていました。入場規制がかかり、30分ほど並んだ記憶があります。制限がかかってはいましたが入場後はぎゅうぎゅう詰めになることはなくほどよい人の入りで、並ばされたわりにはスムーズに鑑賞できました。
本展はレオナルド・ダ・ヴィンチが残した発明品のスケッチを再現した模型の品がたくさん展示されていました。絵画はありません。モナ・リザはパーツごとに分析された研究発表のようなレポートがありました。模型の作品は現代のものですがレオナルド・ダ・ヴィンチが天才たる所以を充分に語るものでした。レオナルド・ダ・ヴィンチの作品展としては新しい切り口の展覧会だったと思いますが、入場料に対して物足りなさを感じる人もいたと思います。
本展を知ったきっかけは、日比谷公園となりの帝国ホテルのホテルショップ、ガルガンチュワで本展とのタイアップケーキが発売されたことでした。
ケーキの上にチョコレートのプレートが載っていますが、そのプレートはダ・ヴィンチの鏡文字がプリントされていました。(写真手前がケーキ、奥が鏡に写したケーキです)