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     邦 画 ・ ま行
  《 STORY 》
税務署の検査官 板倉亮子(宮本信子)はその能力を買われ東京国税局に栄転する。ある日、権藤(山崎努)の愛人から脱税の密告を受ける。亮子は税務署時代から目をつけていた権藤の調査に参加する。
鑑賞日:2023年 6月 6日
映画館:TOHOシネマズ 日本橋

伊丹十三全10作品放送のフライヤー

伊丹十三監督作品。主役は妻の宮本信子。印象的なサックスによる音楽は一度聴いたら忘れられません。

金と女を自由にできる男が最後に愛を求める、と言うとピュアな姿に思えますが、各所で駒になっていた人間からしたらたまったものではありません。1987年当時はバブルでもあったのでひょっとしたらこんな人が大勢いたのかもしれませんね。憶測ですけど。

出演する女性の多くが”色”を武器に生きている人。しかし宮本信子演じる亮子ちゃんは一味違い、女らしさ、可愛らしさを消すオーラがありました。これまで見たことがない不思議なオーラ。無表情というわけではなく、かと言って控えめでもない、不思議なオーラ。面白い。

ジャーナリストの顔も持つエッセイスト。当時私は伊丹十三さんをそう思っていました。とても強い男に見えたので、その自殺には信じられない想いでした。

現在NHK-BSで10年前の朝ドラ『あまちゃん』が再放送され、夏ばっぱの宮本信子さんを毎日見ています。現在の朝ドラ『まんてん』では和菓子職人の池内万作さんを見ています。伊丹家付いています。