鑑賞日:2006年11月 9日 |
会 場:上野の森美術館 |
回顧展だというので行ってきました。ダリ人気は相変わらずで、大変な人出でした。
私が初めてダリを知ったのは絵画ではありません。アルフレッド・ヒッチコック監督、イングリッド・バーグマン、グレゴリー・ペック主演の映画『白い恐怖』の夢のシーンでした。本展ではそのデザイン画があり、懐かしい人との再会のような嬉しさがこみ上げてきました。
本展では、たくさんの絵画作品の他、ダリが製作した短編フィルム「アンダルシアの犬」を上映していました。目を逸らしたくなる場面もありましたが、ダリの映像作品が見られる嬉しさはこれまで見てきたダリの作品展にはなかったので興奮してしまいました。
映像作品にも意欲的だったようなので、その流れでヒッチコックとつながったんですね。
こういった映像作品を見ていると、ダリは遠い時代の巨匠ではなく、同じ時代を生きた画家だったのだと感じました。ダリとアンディ・ウォホールのツーショット写真を初めて見た時の様に、年の近さ、空気の近さを感じました。